台風情報15号たまご2023米軍windyヨーロッパ進路予想最新|気象庁など

台風15号2023たまご進路予想最新|米軍windyヨーロッパ気象庁情報まとめ
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2023年台風15号「ボラヴェン/Bolaven」が発生しました。

台風15号は非常に強い勢力に発達すると予測されていますが、日本に接近するのでしょうか?

また、海外の数値予測センターの情報には、台風16号になるかもしれない熱帯低気圧の情報も。

この記事では、台風15号やその他台風について、

  • 「米軍合同台風警報センター(JTWC)」
  • 「NOAA(アメリカ海洋大気庁)」
  • 「Windy/ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)」

上記、海外の情報機関にて台風15号のたまごの現在状況を、

  • 「気象庁」
  • 「日本気象協会」

にて、日本に接近する場合の日時や勢力などの情報を見ていきたいと思います。

・今後発生するかもしれない台風
・河川氾濫、ライブカメラや現場のSNS投稿


など、2023年の「台風・災害関連記事」はこちらから

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目次

台風情報15号たまご2023米軍windyヨーロッパ進路予想最新|台風・台風のたまごの定義

※既にご存じの方は飛ばしてください。

どんな状態のものが台風と呼ばれるのかについて。改めて聞かれると明確に答えられない方も多いのではないでしょうか。調べるまで筆者もそうでした。

まずは「台風」「台風のたまご」の定義をおさらいしておきましょう。

【台風の定義

・熱帯の海上で発生する低気圧を「熱帯低気圧」と呼ぶ。
・熱帯低気圧のうち北西太平洋(赤道より北で東経180度より西の領域)または南シナ海に存在する
・なおかつ低気圧域内の最大風速(10分間平均)がおよそ17m/s(34kt、風力8)以上のもの

以上の条件を満たすものを「台風」と呼びます。(参考:気象庁 Japan Meteorological Agency (jma.go.jp))

ちなみに、最大風速が上記の通りでも、熱帯低気圧が北西太平洋や南シナ海以外に存在する場合、台風ではなく位置や風速によって「ハリケーン」「サイクロン」と呼ばれます。

台風のたまごとは?

今後台風になる可能性がある熱帯低気圧のことを指す。

上記の定義があります。

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台風情報15号たまご2023米軍windyヨーロッパ進路予想最新|秋台風の特徴

※既にご存じの方は飛ばしてください。

秋台風の進路の特徴

秋台風の進路の特徴として、次の点が挙げられます。

  • 台風が日本付近で速度を早める
  • 秋雨前線と影響しあい雨量がかなり多くなることも
  • 夏台風に比べて風が強くなる傾向
  • 近畿地方~東日本へ影響をおよぼすことが多い

参考:頭痛ーる

まず、秋になると太平洋高気圧の勢力が弱くなるため、台風の進む道が日本列島付近にシフトします。

次に日本に近づくと偏西風(日本の南から北に向かって吹く風)の影響を受け、台風は東に向かって急速に加速する結果、秋台風は夏台風よりも速く日本を通過します。

また、台風の右側では台風自身の風と偏西風の風が重なってより強い風が吹き、そのため秋台風は夏台風に比べて日本に接近・上陸しやすくなります。

しかし今年は、8月に大型台風が複数個発生して海がかき混ぜられて海水温が下がったこと、日本の南にある太平洋高気圧の勢力が強かったことなどから、9月の台風発生個数は2個と、1951年の統計開始以来、51年、73年、83年に並ぶ最少記録となっています。

また、直近では海水温も上ってきているので、10月の台風にも警戒が必要ですね。

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秋台風の雨量と勢力の特徴

秋台風の雨量

秋台風は、秋雨前線という日本付近に停滞する前線と関係して雨量が多くなることがあります。
秋雨前線で既に雨が降っている地域では、台風が接近するとさらに雨が続き、洪水や土砂災害の危険が高まりますので、注意が必要です。

秋台風の勢力

台風の発生から上陸までの時間は、夏と秋では大差なく、平均して約5日間です。

しかし、上陸した後の時間は、夏は4日以上かかりますが、秋は3日以下で消えてしまいます。これは、秋台風が偏西風に乗って東へ急ぎ足で移動するためです。

上陸時の台風の強さは、夏は中心気圧が971.4hPaの平均ですが、秋は962.1hPaで、夏よりも秋の方が強くなります。(中心気圧が低いほど台風は強い)

これは、秋の日本近海の海水温が高く、台風がエネルギーを保ちやすいことや、スピードが速いことで弱まりにくいことが影響しています。

これらを踏まえて、各数値予報センターの予測を見てみましょう。

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台風情報15号たまご2023進路予想最新|米軍 (アメリカ海軍JTWC)最新情報

米軍(アメリカ海軍)の「JTWC(JOINT TYPHOON WARNING CENTER/合同台風警報センター)」で、台風のたまごを見てみましょう。

米軍(アメリカ海軍)の「JTWC」では、世界の台風情報を確認することができます。

更に世界で最も情報が早いと言われているため、台風になる前の熱帯低気圧である「台風のたまご」を確認するには最適なんです。

米軍合同台風警報センター(JTWC)が発表している最新の衛星写真を見てみましょう。

▼2023年10月15日3時(日本時間)の天気図 ※2023年10月15日10時更新

※図内時刻は協定世界時(UTC)なので、日本時間にする場合は+9時間します。

米軍合同台風警報センター(JTWC)は、台風15号が温帯低気圧に変わったと掲載しています。

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【黄色の円|LOW

TC development unlikely within 24 hours

監視対象ではあるものの、今後24時間以内に発達する可能性は低い
※監視対象だが発達の可能性はまだ低く、消失の可能性もある

【オレンジの円|MIDIUM

TC development unlikely. but expected to occur beyond 24 hours

監視対象であり、今後24時間以内に発達する可能性も高まってはいるが、発達するにはおそらく24時間以上かかりそうなもの
※黄色の円(LOW)よりも発達の可能性が高まっている


赤色の円|HIGH】

TC development likely within 24 hours(Reference TCFA)

監視対象であり、今後24時間以内に発達すると予測されるか、もしくはすでに発達が始まっているがまだ台風警報を出す基準には達していないもの


青色の円|SUB TROPICAL】

Monitoring for potential transition to TC. Invest label color denotes tropical transition probability
熱帯低気圧に移行する可能性を監視。帯びさせている(黄色・橙色・赤色に着色している)ラベルの色は、熱帯低気圧への移行確率を示す


【赤い矢印】

「台風」「熱帯低気圧」「温帯低気圧」のいずれかが発生している



【NO SUSPECT AREAS

熱帯低気圧発生の疑わしい区域は存在しない


TD|TS|TY|STYの記号について

こちらは台風の勢力を記号化しています。

TDTropical Depression熱帯低気圧(最大風速11m/s以上)
TSTropical Storm台風(最大風速17m/s以上)
TYTyphoon強い台風(最大風速32m/s以上)
STYSuper Typhoonスーパー台風(最大風速67m/s以上)

台風15号や、台風15号に発達する可能性のある熱帯低気圧が確認できた場合は、状況に応じた記号で図に記載されることになります。

例として、台風12号の発生時の画像は以下の通りです。

▼2023年8月29日11時30分(日本時間)の画像 ↓画像内に黄色い「94w」という記載

▼2023年8月30日3時(日本時間)の画像 赤い「94w」に変わる

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▼2023年8月30日13時(日本時間)の画像 赤い「TD11W」に変わる

▼2023年8月31日15時(日本時間)の画像 赤い「TS11W(KIROGI)」に変わる

※図内時刻は協定世界時(UTC)なので、日本時間にする場合は+9時間します。

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上記「2023年8月29日11時30分(日本時間)」の画像内、

黄色い「94w」について、時間が経過するごとに

赤い「94w」
・赤い「↑TD11W」
・赤い「↑TS11W(KIROGI)」

に変わっていますね。

図内の記号の意味は以下の通りです。

【黄色の円|LOW

TC development unlikely within 24 hours

監視対象ではあるものの、今後24時間以内に発達する可能性は低い
※監視対象だが発達の可能性はまだ低く、消失の可能性もある

【オレンジの円|MIDIUM

TC development unlikely. but expected to occur beyond 24 hours

監視対象であり、今後24時間以内に発達する可能性も高まってはいるが、発達するにはおそらく24時間以上かかりそうなもの
※黄色の円(LOW)よりも発達の可能性が高まっている


赤色の円|HIGH】

TC development likely within 24 hours(Reference TCFA)

監視対象であり、今後24時間以内に発達すると予測されるか、もしくはすでに発達が始まっているがまだ台風警報を出す基準には達していないもの


青色の円|SUB TROPICAL】

Monitoring for potential transition to TC. Invest label color denotes tropical transition probability
熱帯低気圧に移行する可能性を監視。帯びさせている(黄色・橙色・赤色に着色している)ラベルの色は、熱帯低気圧への移行確率を示す


【赤い矢印】

「台風」「熱帯低気圧」「温帯低気圧」のいずれかが発生している



【NO SUSPECT AREAS

熱帯低気圧発生の疑わしい区域は存在しない

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TD|TS|TY|STYの記号について

こちらは台風の勢力を記号化しています。

TDTropical Depression熱帯低気圧(最大風速11m/s以上)
TSTropical Storm台風(最大風速17m/s以上)
TYTyphoon強い台風(最大風速32m/s以上)
STYSuper Typhoonスーパー台風(最大風速67m/s以上)

つまり、

  • 「24時間以内に発達する可能性の低い」低気圧
  • 「24時間以内に発達する可能性の高い」低気圧
  • 熱帯低気圧
  • 台風12号 キロギーが発生

という状況を表しています。

※日本と海外で台風の号数(数字)がズレている場合があるので、台風名や位置で確認します。
(カウントする台風が異なる場合がある)

このように、台風15号や、台風15号に発達しそうな熱帯低気圧(台風のたまご)があった場合には、状況に応じた記号で図に記載されることになります。

台風情報15号たまご2023米軍windyヨーロッパ進路予想最新|ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)最新進路予想情報

続いては、世界で一番気象予報が当たると言われているヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)を見てみましょう。

ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)現時点の予想天気図でも、台風15号の情報が掲載されています。

▼2023年10月15日6時(日本時間)の平均海面気圧と風速 天気図 ※2023年10月15日7時更新

※図内時刻は協定世界時(UTC)なので、日本時間にする場合は+9時間します。

それでは、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)が出している、この先1週間の予測を見ていきましょう。

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台風情報15号たまご2023進路予想最新|Windy/ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)最新情報

ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)のサイトでこの先の予測を見ていってもいいのですが、少し見にくいのが難点です。

そこで、筆者はWindyという、チェコの企業が運営しているサービスを利用します。

Windyは、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)が利用している天気予想モデル(その名もECMWFモデル)から計算されたデータをアニメーションで見ることができるのです。

筆者は視覚的に分かりやすいこのWindyが好きで、まずはじめに確認しています!

筆者

筆者

まずは、Windyにある「ハリケーントラッカー」で台風情報を見てみましょう。※2023年10月13日7時更新

▼「台風15号ボラヴェン」

前の項でもご説明した「秋台風の特徴」である、

  • 台風は日本に近づくと偏西風(日本の南から北に向かって吹く風)の影響を受け、台風は東に向かって急速に加速する

という進路を辿ると予想されています。

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では、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の予測データを、時系列を進めながら今後の予想を見ていきましょう。


※2023年10月13日7時更新
※常にデータは書き換えられているので、筆者が確認した時点とはアニメーションが違う可能性があります。

画面下の再生ボタンを押すと、時系列が進んでいきます。

日本の気象庁は最大風速が17m/s(34kt)以上の熱帯低気圧を「台風」と呼びますので、アニメーション内の赤~赤紫のかたまりは「台風の可能性がある」熱帯低気圧となります。

その後、日本の南海上に発生した台風15号は、ハリケーントラッカーと同じ進路を辿り、日本の東に通り過ぎていきます。

現時点で直撃や上陸はしないものの、日本の東を通り過ぎる際には猛烈な台風(54kt以上)に発達していますので、少しでも進路が日本に近づくと影響がありそうです。注意が必要ですね。

その後は台風は発生しないものの、西から移動してきた大きな低気圧に日本列島がすっぽり覆われるなど、天気が荒れる日がありそうです。

現時点のヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の予測では、

  • 「台風15号」は、日本列島には上陸しない
  • 「台風15号」が通過した後は、日本の南海上には目立った熱帯低気圧は発生していない

という状況です。

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台風情報15号たまご2023進路予想最新|NOAA(アメリカ海洋大気庁)最新情報

今度は、NOAA(アメリカ海洋大気庁)が「GFSモデル」という数値予測モデルを使って予想した天気図を見てみましょう。

▼GFSモデルに切り替えたWindy画面 ※2023年10月13日7時確認

台風15号の進路や勢力は、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の予測とほぼ同様です。

台風15号通過後の様子もヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の予測とほぼ同様で、10月21日前後に西からの低気圧で日本の天気が荒れる日がありそうです。

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NOAA(アメリカ海洋大気庁) 16日先の最新情報

実は、NOAA(アメリカ海洋大気庁)の「GFSモデル」は、最大16日先の気象予報が可能という特徴があります(Windyでは10日後までしか確認できない)。

NOAA(アメリカ海洋大気庁)のサイト上に掲載されている天気図で、ECMWFモデルでは予測を出していない10日後以降の予想天気図を見てみましょう。

「ECMWFモデル」と「GFSモデル」は中長期の予測を確認するのに便利です。

台風15号が去った後、しばらくは目立った熱帯低気圧は発生しないのですが、

10月25日前後に「台風のたまご」もしくは「台風」になるかもしれない熱帯低気圧が確認できます。

▼2023年10月25日3時(日本時間)の予想天気図 ※2023年10月13日7時更新

現時点のNOAA(アメリカ海洋大気庁)が「GFSモデル」の予測では、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の予測と同じく、

  • 「台風15号」は、日本列島には上陸しない
  • 「台風15号」が通過した後、同じような進路を辿る熱帯低気圧(台風16号か17号?)が確認できる

という状況です。

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とはいえ、7日先より未来の予測の精度はかなり低く常に大幅に変わりますので、今のところ何とも言えないという感じでしょうか。

※台風16号、17号と思われる熱帯低気圧の情報は、日によって出たりでなかったりしています。

また、NOAA(アメリカ海洋大気庁)のGFSモデルのスーパーコンピューターは、低気圧を強めに計算する傾向があるようで

“他の数値予報センターより極端な予想になりやすい”

と話す気象予報士もいます。

それぞれの数値予報センターで予想のクセがあるんですね。

筆者

筆者

昨日確認した予測と比べても違っているので、本当に予測は日々大きく変わっていきます。

複数の数値予測モデル」で「7日以内の予測」を確認した際、同じように「台風になるかもしれない低気圧情報」が出てきたら、注意して早め早めにチェックはしておきたいところですね。

ということで、10日先までの間の予測を見るには、Windyを利用して「ECMWFモデル・GFSモデル」を見比べるのが最適です。

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ちなみに、地球の風、天気、海、公害などの状況をビジュアライズしたearthというサイトも視覚的に分かりやすく、面白いです。

▼2023年9月29日3時(日本時間)の予想図

数値予測センターのデータや、衛星や観測所からのデータをもとに、1週間分の予報を地図上に色や線で表現しています。

使用モデル

  • GFS
  • NCEP
  • US National Weather Service

NCEP
National Centers for Environmental Predictionの略で、米国の気象予報センターです。
US National Weather Serviceの一部であり、気象、気候、海洋、水文などの環境情報を提供します。

US National Weather Service
NCEPを含む9つの国立センターと122の地方予報所から構成されている米国の国立気象局です。
米国の商務省の下にあるNational Oceanic and Atmospheric Administrationの一部。

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台風情報15号たまご2023進路予想最新|気象庁の予想

ここからは、日本の数値予報センターの情報を見てみましょう。

気象庁はどうでしょうか。

気象庁は、台風15号の情報を掲載しています。

台風第15号(ボラヴェン) 2023年10月14日21時45分発表

台風第15号は、温帯低気圧に変わりました。

14日21時の実況
種別温帯低気圧
大きさ
強さ
存在地域日本のはるか東
中心位置北緯40度00分 (40.0度)
東経164度00分 (164.0度)
進行方向、速さ北東 85 km/h (45 kt)
中心気圧950 hPa

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台風情報15号たまご2023進路予想最新|日本気象協会の予想

続いては、日本最大の民間気象会社である

「日本気象協会」が運営する天気予報サイト「tenki.jp」の予想天気図を見てみましょう。

日本気象協会は、台風15号の情報を発表しています。

台風15号ボラヴェン 情報(10月14日21時発表)

台風第15号は、温帯低気圧に変わりました。台風第15号に関する情報は、今回をもちまして終了します。

tenki.jp

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出典:tenki.jp

ちなみに、2023年7月29日頃~8月6日頃にUターンしながら沖縄に接近し、大きな被害をもたらせた台風6号。

その台風6号が一番勢力が強かった時点が、

  • 中心付近の最大風速50 m/s、中心気圧930hPaで「大型で非常に強い」

2023年8月お盆時期に関西に上陸した台風7号が一番勢力が強かった時点が、

  • 中心付近の最大風速40 m/s、中心気圧940hPaで「非常に強い」

でした。

台風15号は「猛烈な」勢力に発達しています。

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台風情報15号たまご2023進路予想最新|各数値予報センターの進路比較

最後に、GPVのサイトが掲載している各国モデルの台風進路予想を見てみましょう。

各国モデルの台風進路予想の差が可視化できます。

※2023年10月13日7時更新

JMA: 日本の気象庁のモデル
ECMWF: 欧州中期予報センターのモデル
JTWC: 米軍(アメリカ海軍)

HRESとENSは、気象予測モデルの略称です。

【HRES】
High Resolution Forecastの略。高解像度予測と呼ばれる。
一つの可能性を詳細に表現するために、約9 kmの水平解像度で計算される単一の予測。
HRESは、10日先までの天気の進化を示す。

【ENS】
Ensemble Forecastの略で、アンサンブル予測と呼ばれる。
51個の予測からなる集合体で、それぞれ約9 kmの水平解像度で計算される。
ENSは、一つの制御予測(CNTL)と、初期条件やモデル物理をわずかに変えた50個の予測から構成され、ENSは、15日先までの天気の可能性の範囲や特定の事象(強風や豪雨など)の発生確率を示すために設計された確率的な予測システム。
集合体の結果が広がっているほど、予測には不確実性がある。

日本の東を通過するまでの各国モデルの予測には差がないので、台風15号の日本への接近や上陸はないとみられますね。

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台風情報15号たまご2023進路予想最新|各数値予報センターの精度について

  • ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)は世界で一番天気予報が当たる
  • NOAA(アメリカ海洋大気庁)はちょっとクセ強

など、数値予報センターの話をしてきましたが、

これだけいろいろあると「どの予測を信じたらいいの!?」と疑問に感じる思います。

参考として、気象庁が発表している「台風進路予報誤差国際比較」という表を見てみましょう。

出典:台風進路予報における数値予報の課題

略称は各国の気象・水文機関、研究所

BoM:オーストラリア、CPTEC:ブラジル、CMA:中国、CMC:カナダ、DWD:ドイツ、 ECMWF:欧州中期予報センター、 Meteo France:フランス、JMA:日本、KMA:韓国、NCEP:アメリカ、NRL:アメリカ(海軍研 究所)、UKMO:イギリス

こちらは「全球モデル」という地球全体を予測するモデル内での比較表なので、領域を限定したGFSモデルを利用しているNOAA(アメリカ海洋大気庁)などは入っていないのですが、

  • 気象庁
  • ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)

上記2つについては比較できます。

やはり、断トツで精度が高いのは「ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)」になっていますね。

「気象庁は1996年以降、世界トップクラスの精度を維持しているが、近年はECMWFを中心に引き離されている」と資料本文中にもありましたが、ECMWFは22の加盟国と12の協力国で構成されていて、その国々との共同機関で計算した数値予報を出しているので、より精度が高いようですね。

とはいえ、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)が絶対という訳ではなく、気象庁やNOAA、米軍などの予測が当たることもあります。

様々な数値予報センターの予想を見比べて、複数モデルで同じ予想をしている場合は信頼度が高い、と考えると良いと思われます。

何か1つを鵜呑みにするのではなく、比較が大事ですね。

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台風情報15号たまご2023進路予想最新|台風の名前の付け方について

台風15号の名前は「ボラヴェンBolaven」になります。

なぜ発生前から分かっているかというと、あらかじめ用意された140個のアジア名を順番に付けていくからです。

提案した国と地域呼名片仮名読み意味
1カンボジアDamreyダムレイ
2中国Haikuiハイクイイソギンチャク
3北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)Kirogiキロギーがん(雁)
4香港Yun-yeungインニョンカモの一種(オシドリ)。香港で人気のある飲み物の名前。
5日本Koinuコイヌこいぬ座、小犬
6ラオスBolavenボラヴェン高原の名前
7マカオSanbaサンバマカオの名所
8マレーシアJelawatジェラワット淡水魚の名前
9ミクロネシアEwiniarイーウィニャ嵐の神
10フィリピンMaliksiマリクシ速い
11韓国Gaemiケーミーあり(蟻)
12タイPrapiroonプラピルーン雨の神
13米国Mariaマリア女性の名前
14ベトナムSon-Tinhソンティンベトナム神話の山の神
15カンボジアAmpilアンピルタマリンド
16中国Wukongウーコン(孫)悟空
17北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)Jongdariジョンダリひばり
18香港Shanshanサンサン少女の名前
19日本Yagiヤギやぎ座、山羊
20ラオスLeepiリーピラオス南部の滝の名前
21マカオBebincaバビンカプリン
22マレーシアPulasanプラサン果物の名前
23ミクロネシアSoulikソーリック伝統的な部族長の称号
24フィリピンCimaronシマロン野生の牛
25韓国Jebiチェービーつばめ(燕)
26タイKrathonクラトーン果物の名前、サントル
27米国Barijatバリジャット風や波の影響を受けた沿岸地域
28ベトナムTramiチャーミー花の名前
29カンボジアKong-reyコンレイ伝説の少女の名前
30中国Yinxingインシン木の名前
31北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)Torajiトラジー桔梗
32香港Man-yiマンニィ海峡(現在は貯水池)の名前
33日本Usagiウサギうさぎ座、兎
34ラオスPabukパブーク淡水魚の名前
35マカオWutipウーティップちょう(蝶)
36マレーシアSepatセーパット淡水魚の名前
37ミクロネシアMunムーン6月
38フィリピンDanasダナス経験すること
39韓国Nariナーリー百合
40タイWiphaウィパー女性の名前
41米国Franciscoフランシスコ男性の名前
42ベトナムCo-mayコメイ草の名前
43カンボジアKrosaクローサ
44中国Bailuバイルー白鹿
45北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)Podulポードルやなぎ
46香港Linglingレンレン少女の名前
47日本Kajikiカジキかじき座、旗魚
48ラオスNongfaノンファ池の名前
49マカオPeipahペイパー魚の名前
50マレーシアTapahターファーなまず
51ミクロネシアMitagミートク女性の名前
52フィリピンRagasaラガサ動きを速めること
53韓国Neoguriノグリーたぬき
54タイBualoiブアローイお菓子の名前
55米国Matmoマットゥモ大雨
56ベトナムHalongハーロン湾の名前
57カンボジアNakriナクリー花の名前
58中国Fengshenフンシェン風神
59北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)Kalmaegiカルマエギかもめ
60香港Fung-wongフォンウォン山の名前(フェニックス)
61日本Kotoコトこと座、琴
62ラオスNokaenノケーンツバメ
63マカオPenhaペンニャマカオの名所
64マレーシアNuriヌーリオウム
65ミクロネシアSinlakuシンラコウ伝説上の女神
66フィリピンHagupitハグピートむち打つこと
67韓国Jangmiチャンミーばら
68タイMekkhalaメーカラー雷の天使
69米国Higosヒーゴスいちじく
70ベトナムBaviバービーベトナム北部の山の名前
71カンボジアMaysakメイサーク木の名前
72中国Haishenハイシェン海神
73北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)Noulノウル夕焼け
74香港Dolphinドルフィン白いるか。香港を代表する動物の一つ。
75日本Kujiraクジラくじら座、鯨
76ラオスChan-homチャンホン木の名前
77マカオPeilouペイロー鳥の名前
78マレーシアNangkaナンカー果物の名前
79ミクロネシアSaudelソウデル伝説上の首長の護衛兵
80フィリピンNarraナーラ木の名前
81韓国Gaenariケナリ花の名前
82タイAtsaniアッサニー
83米国Etauアータウ嵐雲
84ベトナムBang-Langバンラン花の名前
85カンボジアKrovanhクロヴァン木の名前
86中国Dujuanドゥージェンつつじ
87北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)Surigaeスリゲ鷲の名前
88香港Choi-wanチョーイワン彩雲
89日本Kogumaコグマこぐま座、小熊
90ラオスChampiチャンパー赤いジャスミン
91マカオIn-faインファ花火
92マレーシアCempakaチャンパカハーブの名前
93ミクロネシアNepartakニパルタック有名な戦士の名前
94フィリピンLupitルピート 冷酷な
95韓国Mirinaeミリネ天の川
96タイNidaニーダ女性の名前
97米国Omaisオーマイス徘徊
98ベトナムConsonコンソン歴史的な観光地の名前
99カンボジアChanthuチャンスー花の名前
100中国Dianmuディアンムー雷の母
101北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)Mindulleミンドゥルたんぽぽ
102香港Lionrockライオンロック山の名前
103日本Kompasuコンパスコンパス座、円や円弧を描くためのV字型の器具
104ラオスNamtheunナムセーウン川の名前
105マカオMalouマーロウめのう(瑪瑙)
106マレーシアNyatohニヤトー木の名前
107ミクロネシアRaiライヤップ島の石の貨幣
108フィリピンMalakasマラカス強い
109韓国Megiメーギーなまず
110タイChabaチャバハイビスカス
111米国Aereアイレー
112ベトナムSongdaソングダー北西ベトナムにある川の名前
113カンボジアTrasesトローセスキツツキ
114中国Mulanムーラン花の名前
115北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)Meariメアリーやまびこ
116香港Ma-onマーゴン山の名前(馬の鞍)
117日本Tokageトカゲとかげ座、蜥蜴
118ラオスHinnamnorヒンナムノー国立保護区の名前
119マカオMuifaムイファー梅の花
120マレーシアMerbokマールボック鳥の名前
121ミクロネシアNanmadolナンマドル有名な遺跡の名前
122フィリピンTalasタラス鋭さ
123韓国Noruノルーのろじか(鹿)
124タイKulapクラーばら
125米国Rokeロウキー男性の名前
126ベトナムSoncaソンカーさえずる鳥
127カンボジアNesatネサット漁師
128中国Haitangハイタン海棠
129北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)Nalgaeナルガエつばさ
130香港Banyanバンヤン木の名前
131日本Yamanekoヤマネコやまねこ座、山野にすむ猫
132ラオスPakharパカー淡水魚の名前
133マカオSanvuサンヴーさんご(珊瑚)
134マレーシアMawarマーワーばら
135ミクロネシアGucholグチョルうこん
136フィリピンTalimタリム鋭い刃先
137韓国Doksuriトクスリわし(鷲)
138タイKhanunカーヌン果物の名前、パラミツ
139米国Lanラン
140ベトナムSaolaサオラーベトナムレイヨウ

今年の台風10号の名前であった「ダムレイ」は、このリストの一番上。

平均の年間台風発生数が25個なので、5~6年かけてリストを一周してまた戻ってきたんですね。

ちなみに、「ボラヴェンBolaven」はラオスが提案した名前で「高原」という意味があるようです。

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台風情報15号たまご2023進路予想最新|台風の平均発生率・2023年発生個数について

9月も台風シーズンと言いますし、今年は台風接近や被害のニュースを良く耳にする気がしますが、実際のところ2023年の台風発生個数と平均値はどのくらいなのでしょうか。

まずは、台風発生個数の平均値を見てみましょう。

台風の平年値

  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月10月11月12月年間
発生数(注1)0.30.30.30.61.01.73.75.75.03.42.21.025.1
接近数(注2)   0.20.70.82.13.33.31.70.50.111.7
上陸数(注3)    0.00.20.60.91.00.3   3.0
出典:気象庁|台風の平年値 (jma.go.jp)
  • (注1)「発生」は協定世界時(UTC)を基準にしています。
  • (注2)「接近」は台風の中心が国内のいずれかの気象官署から300 km以内に入った場合を指します。
  • (注3)「上陸」は台風の中心が北海道、本州、四国、九州の海岸線に達した場合を指します。

やはり、8月・9月は1年の中で1番台風が発生する月ですね。

平均値で発生が約5個、そのうち日本に接近するものが約3個、上陸が1個。

それでは、今年の台風接近数はどうなっているでしょうか。

2023年の台風の接近数

気象庁が発表した2023年の台風接近数を見てみます。

▼2023年の台風の接近数(2023年9月30日現在)

 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月10月11月12月年間
202311136213
出典:気象庁|台風の発生数[協定世界時基準] (jma.go.jp)

※台風の中心が国内のいずれかの気象官署等から300 km以内に入った場合を「日本に接近した台風」としています。

  • (注)接近は2か月にまたがる場合があり、各月の接近数の合計と年間の接近数とは必ずしも一致しません。
  • (注)2023年の値は速報値であるため、後日変更になる場合があります。

今年は、8月に大型台風が複数個発生して海がかき混ぜられて海水温が下がったこと、日本の南にある太平洋高気圧の勢力が強かったことなどから、9月の台風発生個数は2個と、1951年の統計開始以来、51年、73年、83年に並ぶ最少記録となっています。

しかし、直近では海水温も上ってきているので、10月の台風にも警戒が必要ですね。


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台風15号2023進路予想(たまご)|最新進路予想情報 米軍windyヨーロッパまとめ あとがき

熱帯低気圧や温帯低気圧は、海上でいくつも生まれては消えていっていますが、

今年は特に日本の南海上の雲が非常に活発になってきています。

秋台風シーズン真っ只中の9月10月は、次々と台風が発生する可能性が高いので、早めに備えておきたいですよね。

筆者もこないだ防災リュック内を見直したら、下の子のミルクや離乳食が入っていて、
現在3歳ですし、残念ながら更に期限切れだったので、勿体ないけど破棄しました。

使えなくなっていた懐中電灯もあったし、こまめに見直さないとダメですね。

ちょうど9月1日からセールも始まるので、要確認です。

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台風情報はあくまでも予測なので、大きく変更になることも充分考えられますが、

早め早めに情報を得て、必要な備えやイメージトレーニングなどをしておくといざというとき安心ですよね。

少しでもこの記事の情報がお役に立てば幸いです。

台風の備え

▼「夜の冒険」と称して近所の森に虫を探しに行くのが我が家で流行っているのですが、このライトはちょっと重いけど強力でオススメ!防災用に1つあると便利だと思います。

>>「ニュース」記事一覧

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■2023年台風情報はこちらから

▼【八重洲鉄骨落下】事故の瞬間を捉えた動画、ライブカメラ映像について

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