元自衛隊芸人として、2023年上半期ブレイク芸人ランキング1位を獲得したやす子(24)さん。
2023年8月25日放送のTBS「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(金曜後8・57)に出演し、
来年から「即応予備自衛官」として復帰することを明かしました。
しかも、2年間の現役自衛官の後、今年2023年3月までは「即応予備自衛官」として活動していたとのこと。
芸人と自衛官を両立されていたことに驚き、本当に素晴らしいと心から応援したくなりますが、
「即応予備自衛官」ってどんな自衛官なのでしょうか。
- 「即応予備自衛官」とは?
- 「即応予備自衛官」の給料や訓練は?
- やす子が復帰する予定の「即応予備自衛官」部隊とは?
- 「即応予備自衛官」にやす子が復帰した後の芸能活動は?
上記など、気になる点を調べてまとめてみました!
やす子復帰予定の即応予備自衛官とは?理由は?
やす子さんは自衛隊を2年務めた後、今年の3月まで「即応予備自衛官」を務めていました。
今年は「2023年上半期ブレイク芸人ランキング1位」を獲得する程多忙だったやす子さんは、芸能の仕事に専念して「即応予備自衛官」を休職していたようですが、
「来年4月から、また即応予備自衛官になって月1回で訓練に行く」と明かしています。
芸人と「即応予備自衛官」の両立について、やす子さんは番組内で以下のように語っています。
「そうですね。一度部隊に足を入れると、仲間ができて。ノウハウがあるので、一般の人よりかは災害の時に役に立てるかなという思いで、ちょっとやっている」
出典:「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」
特技の射撃を見せれてよかったです~✨✨
— やす子 (@yasuko_sma) August 25, 2023
金スマでメインで取り上げて貰えて私は幸せものだ〜😄😄😄
収録後に大竹しのぶさんが、楽屋に来てくださり暖かいお言葉を頂きました✨#金スマ pic.twitter.com/D5HbP9azgn
最近自衛隊絡みの事件なども多かったですが、やす子さんのように世間と自衛隊を気軽に繋いでくれる懸け橋になれる存在は貴重です。
人気が出て仕事が増えた今、芸人との両立のためにあえて公表したのだと思いますが、本当に頑張って欲しいですね。
やす子復帰予定の即応予備自衛官とは?
ここから本題の「即応予備自衛官」とは?について。
現役自衛官と即応予備自衛官は、ともに国家公務員であり、自衛隊の任務に従事する者ですが、身分や勤務形態に違いがあります。
現役自衛官と「即応予備自衛官」との大きな違いは、
「基本は民間の仕事や活動を優先し、必要に応じて招集される」という点です。
「防衛招集命令や災害招集命令」などがあれば出頭する義務があり、
出頭した日から任務終了までの間は自衛官となり、その職務を遂行します。
有事の時には、大きな防衛力が必要ですが、その防衛力を日頃から保持することは効率的ではありません。
普段は、必要最小限の防衛力で対応し、有事の時に急速に人員を集めることができる予備の防衛力として「即応予備自衛官」制度を取り入れています。
そんな制度があるなんて筆者は今まで知りませんでしたが、国にとってとても大切な役割ということですね。
「即応予備自衛官」の給料は?
「即応予備自衛官」は、必要に応じて招集される非常勤の自衛官だということは分かりましたが、
招集された際の給料はどうなっているのか気になりますよね。
非常勤の自衛官のということで決してタダ働きではなく、手当として下記の金額が支払われます。
手当の種類 | 金額 | 詳細 |
---|---|---|
即応予備自衛官手当 | 16,000円 / 月 | 即応予備自衛官としての月々の手当 |
訓練招集手当 | 14,200円~10,400円 / 日 | 訓練や招集の際に支給される日額手当 |
勤続報奨金 | 120,000円 / 1任期(3年) | 3年間の勤続期間ごとに支給される報奨金 |
雇用企業給付金 | 42,500円 / 月(1人あたり) | 自衛官が雇用されている場合に支給される給付金 |
「即応予備自衛官」の訓練について
即応予備自衛官は、年間30日間の訓練に参加する必要があります。
訓練の内容
- 個人としての訓練(精神教育、野外勤務、小火器射撃、基本教練、特技訓練など)
- 部隊訓練(班・小隊・中隊レベルの部隊訓練)
に分かれます。
訓練の形態
2日間や3日間などの連続訓練や、土日を利用した週末訓練などがあります。
訓練中は基本的に駐屯地内に居住しますが、出張訓練として最寄りの駐屯地で訓練を受けることもできます。
「即応予備自衛官」とその他仕事との両立について
即応予備自衛官の訓練は、年間及び3ヶ月毎の訓練計画が早期に通知されるため、事前に調整することができます。
訓練日程は、即応予備自衛官の出頭可能性を配慮し、複数の訓練パターンから選択できるようにしていたり、土日を主体に参加できる週末訓練などもあり、会社員などとの両立に配慮はされているようです。
即応予備自衛官を雇用する企業には給付金が支払われるため、企業側も理解や協力を示すことも多いようですが、実際に両立となると、
- 仕事の合間に訓練に充分に通えない
- 給付金や手当が不十分である
などの理由で離職することも多いよう。
2018年(平成30年)の目標人員8,075人に対して約4,314人となっていて、充足に至っていない現実もあります。
そんな中で、やす子さんが「即応予備自衛官」に復帰すると言う事は、非常に喜ばしいことですよね。
「即応予備自衛官」の採用対象者について
「即応予備自衛官」の採用対象者は、元自衛官や予備自衛官補の修了者、または一般国民です。
※いずれの場合も、本人の志願に基づき、選考により採用される必要があります 。
採用対象者 | 必要な条件 |
---|---|
元自衛官 | 自衛官として1年以上勤務し、退職後1年未満であること。階級によって年齢制限があること |
予備自衛官補の 修了者 | 一般は3年以内に50日、技能は2年以内に10日の教育訓練を受けたこと |
一般国民 | 一般公募の予備自衛官補の採用試験を受けて合格し、3年以内に50日の教育訓練を受けたこと |
やす子さんは、現役自衛官として2年務めた後、芸人と並行して4年間「即応予備自衛官」を務めました。
採用条件の「元自衛官」に当てはまります。
やす子復帰予定の「即応予備自衛官」部隊とは?
やす子さんが復帰予定の「即応予備自衛官」の部隊は「需品科」とのこと。
現在も茨城県の霞ケ浦駐屯地に「自分の部隊がありまして。部屋とベッドもある」そうです。
需品科の仕事内容は、
- 食料や燃料などの物資を調達・保管・配送する。
- 被服や需品器材などの物品を整備・修理・回収する。
- 部隊に水を供給する。
- 部隊に入浴や洗濯のサービスを提供する。
など、後方支援として自衛隊の生活や作戦を支え、災害派遣では給食や入浴支援などで活躍します。
被災地では水道が断水した際に、
- 水源から水を汲み上げて浄化して部隊に給水
- 給水車や給水機で被災者にも水を提供
- 入浴支援車で被災者に入浴の機会を提供
なども需品科の仕事だそうで、我々にも馴染み深い部隊ですよ。
有事がないことを祈りたいですが、どこかの被災地でやす子さんが活躍されているということもあるかもしれませんね。
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「即応予備自衛官」他2つの予備自衛官制度もあり
ちなみに、「即応予備自衛官」以外にも他2つの予備自衛官制度があります。
参考までに、表を記載しておきます。
出典:陸上自衛隊:予備自衛官トピックス (mod.go.jp)
区分 | 即応予備自衛官 | 予備自衛官 | 予備自衛官補 |
---|---|---|---|
即応予備自衛官シンボル マーク | 予備自衛官標旗 | 予備自衛官補標旗 | |
役割 | 第一線部隊の一員として、現職自衛官と共に任務につきます。 | 第一線部隊が出動した際の駐屯地の警備や、通訳・補給などの後方支援の任務等につきます。 | 予備自衛官補の期間は、教育訓練のみを行い、教育訓練修了後に予備自衛官として任用します。 |
応招義務 | 防衛招集 国民保護等招集 治安招集 災害等招集 訓練招集 | 防衛招集 国民保護等招集 治安招集 災害等招集 訓練招集 | 教育訓練招集 |
訓練 (教育訓練) | 1年を通じて30日の訓練に従事 | 1年を通じて5日間の訓練に従事(方面総監が必要と認めるときは合計して年間20日を超えない範囲で特別な招集訓練に参加可能) | 一般は3年以内に50日 技能は2年以内に10日 |
採用 対象者 | 元自衛官(1年以上勤務者で退職後1年未満のもの) 予備自衛官(一般公募予備自衛官に任用された者を含む。) | 元自衛官(1年以上勤務者)予備自衛官補(教育訓練修了者) | 自衛官未経験者(一般国民) |
処遇 (手当は課税対象になります。) | 即応予備自衛官手当 16,000円 / 月訓練招集手当 14,200円~10,400円 / 日勤続報奨金 120,000円 / 1任期(3年)雇用企業給付金 42,500円 / 月(1人あたり) | 予備自衛官手当 4,000円 / 月訓練招集手当 8,100円 / 日(一般公募予備自衛官から即応予備自衛官任用への訓練招集手当は8,300円 / 日) | 教育訓練招集手当8,800円 / 日 |
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