【VIVANT最終回】つまらない面白くないガッカリの感想理由なぜ?低評価SNS投稿まとめ

【VIVANT最終回】つまらない面白くない感想理由なぜ?低評価SNS投稿まとめ

この記事はドラマ「VIVANT」のネタバレを含みますのでご注意ください。

日本中を大熱狂に巻き込んだTBSドラマ「VIVANT」が、2023年9月17日に最終回を迎えました。

予想外の展開と裏切りの連続で、まさに「敵か味方か、味方か敵か」

ジェットコースターのように視聴者を楽しませてきました今作。

最終回の感想を見てみると、「最高に面白かった」と満足している方の他に、

「つまらない」「面白くない」「この展開はないだろ」と不満をもらす視聴者の方々もいました。

筆者は毎週リアルタイム視聴して全力で楽しんでいる人間で、最終回も楽しかったですが、

「それでいいの?」「強引だな」と感じる部分もあったので、低評価側の意見も分かる気がします。

この記事では、

「つまらない」「面白くない」「この展開はないだろ」

となぜ感じるのか、その理由を探りたいと思います。

目次

【VIVANT最終回】がつまらない 面白くないと言われている点

VIVANT最終回「つまらない」「面白くない」と指摘されている点をまとめてみると、

  • 展開が納得できない

ベキの最終標的である「復讐の対象」が、最終話にポッと出てきた乃木卓の元直属の上司だった「上原(演:橋爪功)」を出してきたあたり、考察ドラマでそれをやっちゃダメだろうという声が。

またその上原に制裁が下っていない展開に、疑問を持っている感想も。

製作側は考察ドラマとして作っていないので、その辺りはあまり重視していなかったのかもしれませんね。

また、展開に納得いかない方の中でも、後半「テントのリーダーが憂助の父」で「本当は悪い組織じゃないのではないか」という疑惑が出てきてから急に失速した感はあり、テント潜入からのストーリーや、最後の2話について不満を漏らしている方が多いです。

どちらかというと、テント潜入からは徐々に「家族の物語」にシフトしていったので、前半の壮大なスケールで予想を裏切る謎解きミステリー冒険劇に魅力を感じていた方は、ある程度展開が読めてしまってスケールダウンした後半が物足りなかったのだと思われます。

  • 続編を匂わせずにキレイに終わらせて欲しかった

続編を匂わせる結末に対して、このシーズン内で完結させて欲しかったという意見も多いです。

全10話の中で、大風呂敷を広げに広げて回収しきれてないじゃないか、という不満ですね。

公式SNSで適宜発信されている「補足説明」に対して、

「補足する必要がないようにドラマ内で表現して欲しい」という声も一定数あったのですが、その意見と近しい物がありますね。

ネット記事やSNSでの考察合戦、公式の補足説明など、ドラマ内外問わず盛り上げていこうという製作側の意向にマッチしない視聴者もいます。

筆者も、第9話くらいからの局を挙げてのお祭り騒ぎにはお腹いっぱい感がありました(笑)

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  • 詰め込み過ぎて尺不足

日曜劇場は全10話と枠が決まっているから致し方ないとは思うのですが、1クールのドラマに到底収まらない内容を凝縮しているため、描ききるには尺が足りなかったという声も。

これは最終回に限らずですが、特にベキの過去については、それだけでドラマ1クール撮れるんじゃないかと思える濃密さ。

絶望を目で表現する林遣都さんの圧巻の演技をもう少し見たかった気はしますね。

最終回も、もう少し尺を割いて丁寧に描写をすれば…と思う場面も多かったですね。

野崎と元司令の上原との会話を、クレジットバックでやるなんて勿体なすぎるとは思いました。

  • 予算のかけ方に疑問、視聴者の予想を裏切ることが目的になっていないか?

大風呂敷を広げて様々な謎を散りばめた結果、納得のいく畳み方をするために、スケールダウンしてしまった、説明セリフが多くてドラマとしての迫力や奥行きを欠いた、などの意見もありました。

モンゴルロケは素晴らしいが、せっかく予算が潤沢にあるなら他のところにも使ってバランスの良い作品を仕上げて欲しかった、など、期待値が高いからこその声も多いです。

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【VIVANT最終回】がつまらない 面白くないと低評価のSNS投稿

それでは、VIVANT最終回に対して実際に「つまらない」「 面白くない」との感想を記載しているSNS投稿を見てみましょう。

展開が納得いかない

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テント合流から、または最後の2話が面白くなかった

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人物設定や複雑な伏線に共感できなかった

後半になるにつれて物足りない感じに。5話あたりがピーク。

テントの目的が慈善事業というのが、物語全体を軽くしてしまった。そういう側面を持たせるとしても、善寄り過ぎる。

伏線と勘違いされたものは沢山あったけど、ジャミーンと薫先生は、もう少し何かあると思っていた。「奇跡の少女」とはなんだったのか。この設定は続編で使うつもりなのか?後半は2人とも影が薄い。最初からいなくても成立してしまう。
二重人格もあんまり機能していなかったかな。
振り返ってみると意味ありそうに置いてあって機能してないものが結構あった。
実は乃木が別班だったというくだりで、「このドラマは全てが伏線なんだ!」と視聴者に誤認させたことで、自分達の首を絞めてしまった。最後の方は「いや、そこまでは考えてないんですわ!」と製作側が声をあげていたし。

とはいえ破綻はなく、ワクワクさせてもらいました。期待を膨らませ過ぎた自分も悪い。

特に前半はスリリングで、
誰が味方か敵か、いや何を軸に観たらいいか
が定まらないワクワクさがあって楽しかった。
地上波ドラマっぽくなくて。

けれども、テロ組織や枠組みから外れる別班を現代日本から生み出すストーリー上なのか、
監督や脚本家の思想なのか、国粋主義が特に最終回では色濃く現れてきて、
展開は面白いのに突き動かす原点に入り込めなかった。
それが行き過ぎた過去を含めて美化してないか、と。

個人的に、いかなる動機であろうと
テロ組織を正当化するとそれは世界の滅びへの道に繋がっていくと思っていて、
もしベキたちが逃亡できていたら、その扱いは美化し過ぎでは、という気持ち拭えない。

舞台を広げたことで、チンギスさんやドラムさんが観られたのはよかったなぁ。
あと、考察はし過ぎないで観る方が楽しめる作品だと思う。

人間ドラマが好きな私にとっては
国家のための、駒としてのキャラクターとして人物が描かれていた感じが、苦手でした。
二重人格は、設定ありきで説明なし。
そもそもテロをしてるのに結託?
語りが長く、説明が冗長。
前半の動きある映像が見たかった。

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予算のかけ方に疑問、視聴者の予想を裏切ることが目的になっていないか?

完成度の高い海外ドラマがこれだけ観られる状況の中、
この程度の日本ドラマを高評価しているようではいつまで経っても韓国ドラマには追いつけないかもしれません。

予算があっても使い所を間違っています。
主役級の役者を揃えたり雄大な景色でロケしたり派手なカーチェイスをすればいいってもんじゃありません。

色調設計されていないビデオ的な明るすぎる安っぽい映像、
風呂敷広げ過ぎて後半2話でテントの謎などを全てセリフで説明してしまう脚本。

何よりこの監督の持ち味なのでしょうが役者全員の大袈裟な芝居には耐えられませんでした。

実は堺雅人は役所広司の息子のフリをしていた,,,だったら評価したかも?(苦笑)

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続編を匂わせずにキレイに終わらせて欲しかった

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【VIVANT最終回】筆者の感想

筆者はVIVANTは全体通して楽しんできた派ですが、最終回に向けて散見される「矛盾」を飲み込めない部分が増えてきて、ベキの演説でそれが決定的になりました。

  • 孤児の支援を目的としながら、事業としてのテロ行為で他国に孤児を増やしてきたベキの行為
  • 「万物に神が宿るという日本人の考え方」「他人の価値観を尊重する美しい日本」というベキの日本に対する美化
  • 憂助が思考停止で唱える「美しい祖国日本を守る」の怖さ

大儀や家族愛などでコーティングしているけど、描いていることって結構エグイというか、登場人物みんな危険でヤベーやつだなと。

テントのテロ行為に被害にあった少女が、頭にガラスが刺さってママーと叫ぶ描写を入れたところでも、ベキの自己矛盾や活動の残酷さを際立出せる演出がされていました。

そのベキが孤児支援に対して大演説をふるうのはまだいいですが、そこに既に遺物化したイメージで日本を引き合いに出すのはものすごく白けてしまって。

他人の宗教に寛容というよりは「無関心」「無頓着」という言葉が相応しいと思いますし、島国で多民族共存とは程遠い環境にいる日本人は、多様性に対しては諸外国より不寛容だと感じます。

40年間日本に戻っていないベキだからこその発言とも言えますし、いずれは海外配信を視野に入れているための「美しい日本」PR要素とも言えるかもしれません。

また、戦争や宗教について詳しくはないのですが、海外向けのPRだとしても海外の人が見ても納得できる内容なのか?これで大丈夫なのか?という多少の不安も感じました。

とにかく、この演説が個人的には陳腐に感じられて、一番白けてしまいました。

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▼筆者と思っていることが近しく、一部共感した感想

毎週ダレることなく、楽しく見られたけど、ここまで騒がれるほどか、と思ってしまう。
(きっと話題になってなければそんな風に思わない…よくない考え方)

実はこうでした!の繰り返しで、びっくり箱を開けてるみたいな感じで、キャラクターたちに感情移入して、みたいなことは少なかった。

こういうのが流行って、登場人物たちのやりとりのドラマが廃れたら怖いな…と少し思いました。

普通に面白かったのですが、人生変えられる方向の面白さじゃなかった…

最後の方でベキに言わせたいメッセージ言わせてる感すごかった。
日本ってかなり外に冷たいイメージあるし、なんなら多様性受け入れないイメージあるので、なんかズレてないか…?ってちょっと思ったりしました。

ただ、面白いです!役者も豪華!
次の日に誰かと話したくなるタイプの面白さ。
ぜいたくを言っている感想です。

半沢直樹とかの有名TV演出家が原作挑戦みたいだけど、
日本大好き愛国おじさんが作った原作を一流の俳優・脚本・演出で仕上げたみたいな作品だなと思った。

所々日本アゲが過ぎるのがウッとくる。
最終回の「日本には八百万の神がいて、寛容で〜、異なる宗教を持つ人と結婚までするんだぞ!」みたいなくだりは失笑もの。
日本は(少なくともある程度の先進国グループの中では)寛容な国じゃないだろどう考えても。

後、最終回、過去に乃木ら国民を見捨てた偉い人を「重責を担う人を殺させるわけにはいかない!」という理由で守り、逆にベキたちを撃ったところで、
別班の守る「日本」というのは「日本中枢」もしくは「国体」のことなんだな、こえ〜〜となりましたね。
日本中枢が悪事に手を染めても別班は法の外からそれを守るぜ!ってことだし、
政府の不祥事を追うジャーナリストとか野党議員とか同じ理由で殺しそうでこえ〜〜と思いました。

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また、復讐は何も生まないのは承知の上でも、愛する妻の呪いとも言える遺言を実行するために復讐モンスターになっていたベキ。

それを止められるのは息子の憂助だけであり、ベキもそれを望んでいた。

テントのテロ行為で親や家族を壊された人間からしたら、ベキは復讐の対象。ベキにとっての上原司令です。

やはり、何らかの方法で裁かれるべきではなかったのかと思います。

ここまであからさまに生存の可能性を出してしまうのは、どうなのかなと。

別班自体が法を越えて行動する部隊なので、VIVANT内で「法で裁かれること」を望むのはナンセンスなのかもしれませんし、このドラマが主題にしているものは違うのは分かっています。

しかし、完全なる「善」や「悪」というものは存在しない、1人の人物でも、1つの事件・事象でも見方によっては善悪は表裏一体でどうとでも捉えることができるというある意味残酷でリアルな状態を描くなら、ベキも上原も追及される描写がもっとあっても良かったのかなと。

尺の問題や冒険活劇とのバランスが難しかったのだろうとは思いますが、少しモヤっとするものは残りました。

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そして、憂助自身に焦点を当てると、

  • ここまで忠実に「日本を守る別班員」の立場を守ってきた憂助が、未遂とはいえ日本の重職を担う人間を殺そうとしたベキを見逃していいのか
  • 日本のために命を捧げて任務を遂行している公安員を、自分の保身のために見捨てた上原元司令は「日本を脅かす」という意味では粛清の対象になるのではないか

別班上層部の考えとしては「上原を守る」一択だとは思いますが、ベキの命を助けているとすれば、憂助の行動原理に矛盾が生じています。

別班になった理由が「家族の代わりに国を守ることで愛が分かるかも」という思考停止の願望始まりであり、本当の父から愛を与えてもらった憂助には、別班員としての立場や任務に対して今までとは違う感情が生まれていたのかもと考えられます。

憂助の人生や家族の物語というならば、その点の葛藤はもう少し掘り下げて見たかったですね。

結局最後まで憂助に感情移入がしきれずに終わってしまったのが残念です。

(というか、みんな裏切ってくるし、唯一信頼していた野崎は途中何話か登場しなかったので、視点人物に感情移入するってことがしづらかったですね)

いや、本当にベキがやってきたことは素晴らしいことだし、善と悪は分かりやすく切り離されて存在しているばっかりじゃないことは分かっているんです。

それだけ長い時間をかけてバルカに多大なる貢献をしてきて、図らずも味方してくれる人間を沢山育てていたという40年間の功績があるにせよ、テントやベキに都合が良いように事が回り過ぎて「良いことをしてきた人なら、家族や大義のためならやりたい放題」みたいな状況になっている点も、個人的にはちょっと飲み込み辛かったです。

特に前半は文句なく面白かったので、視聴者各自がハードルが上がり過ぎているという点は否めないですけどね。

とはいえ、かつてないほどの壮大なスケールの映像美と予想外の展開、役者さんそれぞれの濃密な演技は、その飲み込みづらい矛盾やモヤモヤを吹っ飛ばすには余りある素晴らしさでした。

3か月間本当に楽しませてもらいました。

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【VIVANT最終回】つまらない面白くない感想理由なぜ?低評価SNS投稿まとめ あとがき

最後に「一言一句同意します」と思えた感想をご紹介します。

ドラマ界の歴史に残る功績ですよね。

出演者の皆さんや福澤監督をはじめ、関係者の皆様、本当にお疲れ様でした!

【早くもDVD-BOXの予約受付開始!2023年12月27日発売予定

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