2023年春ドラマも数話進んで、どんどん面白さが増しているところですが、
TBS「ラストマン」と、テレビ朝日「unknown(アンノウン)」に共通点を発見。
警察官を主人公にしているという点が同じだけでなく、父親が殺人犯という設定も同じだったんです。
そこでふと、「家族に犯罪者がいたら、警察官になれないんじゃなかったっけ?」という疑問が。
実際はどうなのか調べてみました!
家族に犯罪者がいても警察官になれるのか?
この問いの正確な答えを記載すると、
になるようです。
身辺調査に関わる人間以外には公表されていない情報で、現役の警察官であっても分からないとのこと。
また、コンプライアンス重視の時代の流れに警察も無関係ではなく、
年々と厳しくなる警察への視線によっても採用基準が異なって厳しくなってる側面があるのではないかと予想されています。
また、逆に言うと担当する一部幹部の一存で、採用基準はまちまちだとも言えるかもしれません。
「ラストマン」は、大泉洋演じる護道心太朗を養子に迎え入れたのが当時の警察庁長官だった訳ですから、何とでもなりそうです。
また、警察官採用試験には「欠格事由」という、採用試験を受験できない条件があります。
以下、神奈川県警の令和5年度警察官採用試験の欠格事由です。
1 日本国籍を有しない人
2 地方公務員法第16条の規定に該当する人
(1)禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わるまで又はその執行を受けることがなくなるまでの人
(2)神奈川県職員として懲戒免職の処分を受け、当該処分の日から2年を経過しない人
(3)日本国憲法施行の日以後において、日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し、又はこれに加入した人
3 平成11年改正前の民法の規定による準禁治産の宣告を受けている人(心神耗弱を原因とするもの以外)
これらもあくまで「警察官になりたい本人」の話で、その家族はどうなのかという部分には言及していません。
とはいえ、「公表されていないから確実なことは分かりません」では、この記事を書く意味がなくなってしまうので、次項からは、経験談や事例、傾向での採用基準の話をまとめていきます。
警察採用試験不合格になる可能性が高いケース
警察官の採用基準は公表されていないものの、暗黙の了解として「不合格になる」と言われている事項は以下の通りです。
家族(親族)が「暴力団員」または「共産党員」である
家族や親族が「暴力団員」「共産党員」の場合には、警察官採用試験で不合格となるケースが多いです。
この「親族」がどの範囲までかは各県警によってまちまちですが、大体三親等までは身辺調査をされると言われています。
本人や家族が「新興宗教」に入っている
一部例外はありますが、志願者本人や家族が新興宗教に入っている場合は、警察官採用試験で不合格となるケースが多いとのことです。
両親の職業が反体制派の「労働組合」や「市民団体の職員」の仕事である
両親が、警察組織に相反する思想を持つ組織や団体に属している場合は、身辺調査が入る可能性が高いです。
国会前などでデモ活動を行っている団体などをイメージしてもらえたら分かりやすいかもしれません。
また、警察官をはじめ、消防署員・自衛隊員・刑務官は団結権、団体交渉権、団体行動権全てが否定されています。
「労働組合」のストライキなどで緊急事態に対処できないと困るからです。
警察官を含めた公務員は、労働者でありながら国民のために働く立場。
緊急事態に対処できないということは「社会全体の利益」を損なうことになります。
この辺りの事情が、両親にも反映されて身辺調査の対象となっているのだと考えられます。
警察官採用試験の大原則は「疑わしきは不採用」ですので、この辺りは厳しく調査されるようです
しかし、今回の疑問である「家族が禁錮以上の刑に処せられている場合」については、
犯罪の程度や内容によって、県警の判断もケースバイケースといった形で、
確実に「家族に犯罪者がいたら警察官になれない」と言い切れる訳ではないようです。
【警察官】身辺調査の内容どこまで?主人公の親が殺人犯でも警察官になれるのは現実も同じ? あとがき
フィクションとはいえ、ドラマの場合はどうなるのか気になるところですが、
「ラストマン」「unknown(アンノウン)」共に、
「父親は殺人犯」
と息子が認識しているという事実は間違いないとしても、
致し方ない事情や冤罪など、まだ裏に何か秘密が隠されているのではないかとも感じてしまいます。
今後の展開が気になりますね。
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