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雛人形の選び方|干支の名前旗や置物で縁起を担いで成長祈願に

雛人形の選び方|干支の名前旗や置物で縁起を担いで成長祈願に

春の訪れと共に、家族の健やかな成長を願う「ひな祭り」が近づいてきますね。
この特別な時期に、雛人形を飾ることは多くの家庭にとって大切な伝統です。

そのひな祭りに雛人形を飾る際に、子供の干支にちなんだ名前旗や置物を加えることで、さらに深い意味を込められることを知っていますか?

干支はそれぞれ独自の意味や縁起を持っていて、子供の健やかな成長や幸運を象徴しています。

2024年生まれのお子様であれば「辰」の年。
辰は力強さや健康を表す干支とされています。このように、お子様の生まれた干支を雛人形の飾り付けに取り入れることで、一層特別なお祝いになるのです。

この記事では、そんな干支の名前旗や置物を雛人形と一緒に飾る意味、そしてどのように選ぶべきかについてご紹介します。
お子様の成長を祈願するこの春の節句を、より特別なものにしましょう。

▼こういう小さめでカラフルなものも可愛いですね

目次

雛人形の選び方|干支の起源や由来、意味

干支の置物を飾る背景には、どんな意味があるのでしょうか。
その由来と意味を調べていきます。

干支の意味と由来 干支の始まりについて

元々は中国から伝わった十二支。

干支の始まりは、紀元前の中国の殷の時代にさかのぼります。

殷では、亀の甲や獣の骨に文字を刻んで占いを行う甲骨占いが行われていました。
その際に、日付を表すために十二支が使われていたのです。

十二支は、当時の中国での数を表す漢字で、

「孳・紐・螾・冒・振・已・忤・昧・呻・緧・滅・閡」

という字が使われていました。
これらの字は、植物の状態や生涯を意味するとされています。

後に、これらの字を覚えやすく簡略化したものが、現在の十二支を意味する

「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」

という字に変わっていきました。

日本にこの干支が伝わってきた際に、語呂合わせや運勢、縁起物としての意味合いが強まり、独自の文化として発展していったといわれています。

例えば、日本では「子(ね)」という読み方が「ネズミ」と結びつき、「子沢山」のような縁起の良さを象徴するようになりました。

干支の置物を飾る意味と由来

そもそも、干支を置物として飾るとなぜ縁起が良いのか?と疑問に思う方もいると思います。

日本では目に見えない願いや縁起を具現化して、大切にする文化があります。
お守りなどが良い例で、神社での初詣や願掛けなど「祈り」は目に見えないものですが、お守りという形にすることで愛でることができます。

同様に、干支の置物も家庭の安全や健康などの願いを形にし、日常に溶け込ませるために存在します。

干支の置物はこうした日本人の精神的な思想と結びついたとされます。

毎年年始に、その年の干支の置物を飾るのは、このような意味があったのです。

2024年の干支「甲辰(きのえ・たつ)」の意味と縁起

そして、2024年の干支は「辰」は十二支の中で唯一の架空の動物である龍を表しています。
龍は中国文化において神聖で強力な存在とされ、縁起が良いものとされています。

中国では「四瑞」の一つとされ、吉祥の象徴です。また、「立つ」という言葉から出世や邪気払いの意味も込められています。

龍の起源には様々な説がありますが、その中でも「竜巻」を龍に見立てた説があります。雨を司る神とされる龍は、竜巻のような自然現象から神格化され、畏怖と敬意を持って崇められてきました。

また、今年は「甲辰(きのえ・たつ)」でもあります。

「甲」は「十干」の最初で、物事の始まりや大木を意味しています。

【十干とは?】

「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の10の要素からなる集合で、古代中国の暦や時間を表すために使われてきたものです。

甲辰は、新しいことを始めて成功する、いままで準備してきたことが形になるといった、縁起のよい年になると考えられます。

しかも、「甲辰(きのえ・たつ)」の年は、60年に一度しかやってこないという特別な年!

【補足】

十干は10種類、十二支は12種類あり、一定の順番で繰り返されますので、同じ干支の年は60年に一度しかやってきません。

例えば、前回の「甲辰(きのえ・たつ)」の年は1964年、次回の「甲辰(きのえ・たつ)」の年は、2024年から60年後の2084年になります。

どれだけ特別かが実感できますね。

「辰」という縁起の良い字

「辰」という字は、日本の大和字に分類され、

「世の中にあるものがすべて良くなる」

という意味が込められています。
かつては「吉辰」という言葉が使われ、縁起の良さを象徴していました。

「辰」の文字の成り立ちは「蜃(しん、はまぐり)」が原字で、二枚貝が動く様子を示し、物事が動き成長することを象徴しており、中国の伝説や文化では、辰年は成長と活力の象徴であり権力や隆盛と結びついています。

雛人形と選び方|干支の名前旗や置物で縁起を担いで成長祈願のススメ

これまで、干支の縁起についてご説明しましたが、雛人形を選ぶ際に、お子様の干支を取り入れた名前旗や置物を飾るのはいかがでしょう?

「名前旗って必要なものなの?」「種類が多く選び方が分からない」

という方もいると思うので、名前旗について簡単にご説明しますね。

雛人形と干支の名前旗

名前旗は節句飾りの隣(人形に向かって右側)に飾るものです。

昔から節句に使われているものではありませんし、必ずしも必要なものではありませんが、最近では赤ちゃんの名前を祝うときや毎年の誕生日などにも使えるので、名前旗を買う家が多くなってきました。

名前旗は、戦国時代に戦場で使われた「のぼり旗」が元になっています。
戦うときに、自分たちの陣営を敵にも味方にもわかるようにするために、自分たちの家の紋章や文字を入れた旗を立てていたのです。のぼり旗は自分たちの存在をアピールするものでした。

名前旗にはいろいろな絵柄が自由に選ぶことができ、どれも幸運を招くものが選ばれています。

2024年に初節句を迎えるお子様には「龍」の絵柄を採用すると良いですね。
“60年に一度の縁起の良い年生まれ”の験(ゲン)を担ぐことで、深い愛情と成長祈願をさらに強く表現できると思います。

▼十二支の刺繍を入れてくれる名前旗もあります。
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▼フレームに入ったものもあります。壁にも吊り下げられる仕様です。
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ちなみに、我が家の娘は名前の木札にしたのですが、生まれ干支であるネズミの絵柄がなかったので、お気に入りのミッキーマウスのぬいぐるみを一緒に飾っています(笑)

生まれ干支の絵柄がない場合は置物を

ということで、我が家のようにお子様の生まれ干支の絵柄を名前旗に入れられない場合は、干支の置物を飾ると良いですね。

▼笑う門には福来る

▼まさかのスワロフスキーの辰

▼可愛らしい雛人形に合いそうな素朴な辰もあります。

雛人形の選び方|干支の名前旗や置物で縁起を担いで成長祈願に あとがき

雛人形選びは、ただの飾りではなく、お子様への深い愛情と願いを形にする大切な行事です。

干支の名前旗や置物を加えてお子様の幸せと成長を祈りながら、ぜひこの伝統的かつ心温まる風習を楽しんでください。

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この記事を書いた人

知っているとちょっと良いことがありそうな話題を集めたサイトを運営。

関東在住、2児の母。

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