警官が自ら命を絶ったという報道が相次ぐ中、またもや一報が…。
2023年5月13日早朝、新宿署の敷地内で30代の男性巡査長が倒れているのが発見されました。
13階の窓が開いていて、その窓の近くの男性巡査長のカバンが置かれていたことから、自ら飛び降りたとみて調査されています。
若い警察官が自ら飛び降りた理由は何だったのか。
男性巡査長の情報や当日の状況を調査しながら、事件を紐解いていきたいと思います。
目次
新宿署で飛び降りた男性巡査長の情報や、事件当日の状況の詳細

事件当日の状況
- 5/13午前6時頃、男性巡査長が新宿署敷地内駐輪場で倒れているのが発見された
- 病院に搬送され、亡くなっていることが確認された
- 発見時は私服姿だった
- 新宿署13階の窓が開いていた
- 開いている窓の近くに、男性巡査長のリュックサックが置いてあった
- 男性巡査長が倒れているのを発見される直前に、出勤している姿を同僚が目撃している
- 13日当日は、男性巡査長は勤務予定の日だった
- 遺書の有無などは不明
上記の内容から男性巡査長は、新宿署に出勤後、13階の廊下にカバンを置いて自ら飛び降りたとみて調べが進められているようです。
男性巡査長の情報

男性巡査長の情報はまだ多くは明らかになっていませんが、今分かっている情報をまとめます。
- 30代の男性巡査長
- 地域課に勤務
- 名前や詳しい年齢は不明
この情報から、もう少し深掘りしていきたいと思います。
※その他情報は、分かり次第追記していきます。
30代で巡査長
30代で巡査長だったということは、ノンキャリアの警官だったと考えられます。
キャリア採用だと警部補からスタートするため、巡査の階級をすっ飛ばします。
巡査長は法律に定められた警察官の階級でない。
巡査部長にはまだなれないベテラン巡査(10年程度の勤務歴が多い)が指導役として任命される場合と、
巡査部長昇進試験に合格したが、まだ事例を受けてない場合がある。
キャリア採用はほんの一握り。
ノンキャリアの警官は「巡査部長」や、その上の階級である「警部補」で退職することが多いとのことなので、本件の男性巡査長も、ごく一般的な昇進をしていたと言えそうです。
地域課に勤務
地域課の活動内容は、住民生活に密着しているものが多いです。
- 交番勤務
- 通信指令センターまたは通信指令課(110番通報の電話口対応)
- 事件や事故の事情聴収などの初動捜査
私達の生活で起きたトラブルのほとんどは、地域課の警官が対応していると言っても良さそうです。
本件の男性巡査長も、新宿署でこのような業務を担当していたと考えられます。
なぜ飛び降りたのか?理由や動機は?

遺書の有無も報じられておらず、現時点では飛び降りた理由や動機は不明です。
しかし、一般的に警察官の日々の職務は強いストレスにさらされるため、
問題なく職務に従事できるように、警察学校の段階から理不尽に強く当たり、元々ストレス耐性の低い人間をふるいにかけるような指導がなされるという、ドラマ「教場」さながらの実情があるようです。
警察学校を卒業しても、その上下関係や体育会系パワハラなどは続き、それに耐えられない人は退職を余儀なくされています。
ブラック企業のように「よそはもっと大変」「ここで通用しないなら他でも無理」と思い込まされて追い込まれてしまうという側面も。
また、相談センターなりの窓口は用意されているものの、全く機能していないことも多いようで、守秘義務などの観点からも外部には相談できずに、自分1人で抱え込んでしまうことも多い。
このような点が、警官が自ら命を絶つことが多い原因と言えそうです。
同様の事件の多発
また気になるのが、ここ数か月の間に警官が自ら命を絶つ同様の事件が多発している点です。

今年に入ってから報道されたものだけを数えても5件。
警官という特殊な職業であるという点を鑑みても、この件数はさすがに多いと言わざるを得ない件数です。
これらの事件は全て「警察官の特殊な環境下でのストレスが原因」と単純に考えていいのか、
それとも「個々人それぞれに何らかの理由を持っていた」警官がたまたま立て続けに命を絶ったのか…。
相違点としては、これまでの事件は拳銃が使用されていましたが、今回は飛び降りという点。
何か関連があるのかは非常に気になるところです。
新宿署で飛び降り自殺はなぜ?巡査長の名前や所属、理由など詳細を調査 あとがき
今回の事件も、今年に入ってから起こっている同様の事件も、背景は全く分かっていません。
そう簡単なことではないと思いますが、警察組織に問題があるのであれば、早急に改善をしていかなくてはいけない事案だと思われます。
また詳しい情報が分かり次第、随時更新していきます。