「当日は朝マズメ狙いで多くの釣り人がいた」「このあたりの立地に詳しくないと難しい犯行では」という地元の方の声がある、沼津市乳児遺体遺棄現場。
6月27日午前6時45分頃、静岡県沼津市本の千本浜海岸で、釣りに来ていて現場を通りかかった人から「赤ちゃんの遺体があった。燃やされている」と警察に通報がありました。
生後間もない女の子で、警察は海岸にあった木を集め数時間燃やされたとみて調査しています。
乳児が燃やされるという大変ショッキングで心が痛むニュースですが、事件現場となった「千本浜海岸」とは、どんな場所なのでしょうか。
近くに公園があり人気の釣りスポットで、当日朝も“マズメ”狙いで多くの人が釣り人がいたということ。
また、過去にも同様の赤ちゃん遺棄事件が発生していたという驚きの事実がありました。
詳細を調査してみました。
目次
沼津市乳児遺体遺棄場所|静岡県沼津市「千本浜海岸」
沼津市乳児遺体遺棄の現場になった場所は、
静岡県沼津市本字千本1910−1周辺
「千本浜海岸」です。

出典:じゃらん
現場はJR沼津駅から南西に約1.6キロの千本浜公園の付近。
沼津市内にもっとも近いビーチで夏場には千本浜海水浴場として賑わうこの海岸ですが、
「船を出さなくても沖の魚が釣れる海岸」と釣りの人気スポットとしても知られており、初夏から晩秋にかけてはワカナゴ・シイラ・ソウダガツオといった青物、タチウオが獲れると、早朝から常に多くの人がいる場所です。

出典:じゃらん
海岸線から富士山を眺めることができるので、散歩する人も多いスポットです。
事件当日朝も海岸沿いには30メートルおきくらいには人がいたとのこと。
そんな人の往来の多い場所で落ちている流木を使い、生後間もない赤ちゃんを焼いたというから、本当に衝撃的です。
正常な精神ではそんな行動には出ないと思うので、よほど追い詰められていたのかもしれません。

出典:集英社オンライン
また、この場所は「火気厳禁」で焚火は禁止されていたようですが、寒い冬場だと暖を取るために夜中にこっそり焚火をする人はいたよう。
事件当日に現場にいた地元の釣り人は「事件のあった日はそんなに寒くなかったし、野焼き(焚火)にしては大きい火だったので違和感はありました」と話していました。

出典:集英社オンライン
「千本浜海岸」では過去にも赤ちゃん遺棄事件が発生していた
今回事件があった「千本浜海岸」の治安を調べてみたところ、
過去にも同様の赤ちゃん遺棄事件が発生していたという驚きの事実がありました。
2014年5月16日、自宅で出産した赤ちゃんを窒息死させた後3日間部屋に置き、遺体をタオルに包んで袋に入れて沼津市大塚の海岸へ捨てたという容疑で、長邉(おさべ)ゆきの容疑者(20)が逮捕されていました。
場所は、今回の事件があった「千本浜公園」付近の海岸から、海沿いを約4.5kmほど北西方向に進んだ「JR片浜駅」近くにある「千本松原大塚」周辺の海岸です。

出典:探偵ファイル
当時のニュースだと、長邉容疑者は容疑を認めた上で「親や友人に出産したことがバレるのが嫌だった」と供述していたといいます。
参考:探偵ファイル
沼津市赤ちゃん遺体遺棄場所どこ?過去にも同様の乳児遺棄事件が発生していた あとがき
今回の赤ちゃんを焼いたという事件も、犯人は淺沼かんな容疑者(24)と高見直輝容疑者(20)という若い男女が逮捕されています。
乳児が遺棄される事件は、命を軽視した身勝手な理由で犯行に及んでいることが多いです。
産んで預けようとしても、何度も足を運んで様々な事情を話すこと自体に気後れし、「非難されるのではないか」「預かりを拒否されるのではないか」と想像すると、生まれてくる命に責任を持っていない犯人は煩わしいとしか思えなくなるでしょう。
そもそも、そんな想像すらせずに「生まれたら捨てればいい」としか考えていないかもしれません。
どうしても犯人に対して怒りが湧いてきてしまいますが、
無責任に「子供が子供を産む」という事象を防ぐことと同時に、どんな子供でもまずは受け入れる「子供の受け入れ場所」を各地に作ることができないかと常に考えてしまいます。
実現が難しいのは百も承知ですが、生まれてすぐに命を奪われてしまった赤ちゃんのことを思うと「乳児の人権を最優先」した制度や仕組みがあると良いなと思ってしまいますね。
赤ちゃんが安らかに眠っていることだけを心から祈りたいと思います。
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