6月22日(木)午後6時過ぎ、神戸市西区の草むらで6歳の男の子の遺体が見つかったという大変痛ましいニュースが入ってきました。
その男の子の母親は、男児の祖母にあたる57歳の女性(自分の実の母親)を約3カ月間監禁してけがを負わせたとして「監禁と傷害」の疑いで逮捕されています。
それだけでも非常に残忍で理解に苦しむ事件ですが、更に男児の母親だけでなく同居するきょうだい、男女計４人も逮捕されたとのこと。
第一報では、監禁・暴行されていた男児祖母は、逮捕された4人の実の母というから、より衝撃が走ります。
男児の死体遺棄容疑でも調べを進めているということで、この家族に何があったのか捜査が待たれます。
報道では、祖母を監禁・暴行していた家族が住んでいた自宅外観が映されていますが、場所・住所はどこなのか。
物件情報を特定できたので、こちらにまとめていきます。
▼幼少期に容疑者らが母親から激しい虐待を受けていたという元同級生証言
目次
【神戸市西区】6歳児遺体/祖母監禁事件場所どこ？住所詳細 犯行現場を特定
【神戸市西区】6歳児遺体遺棄・祖母監禁事件の概要
同居する母親を監禁してけがをさせたとして、兵庫県警は22日、いずれも神戸市西区玉津町居住（いすみ）の無職のきょうだい4人を監禁と傷害の疑いで逮捕し、発表した。
捜査1課によると、逮捕したのは長女の穂坂沙喜（34）、次男の大地（32）、双子で次女の朝美（30）と三女の朝華（30）の4容疑者。同日夕、自宅近くの草むらから沙喜容疑者の長男、修（なお）君（6）の遺体が見つかり、県警は死体遺棄容疑も視野に関連を調べる。
4人の逮捕容疑は今年3月～6月20日ごろ、自宅の鍵付きの押し入れで母親（57）を監禁し、6月19日ごろに背中を鉄パイプで殴るなどしてけがをさせたというもの。同課は4人の認否を明らかにしていない。母親は入院中だが命に別条はないという。
容疑者らは修君を含む6人暮らし。20日夜、神戸市垂水区内で、けがをした状態で車いすに乗っている母親が保護され、県警は監禁・傷害事件とみて捜査。22日午後3時ごろ、4容疑者を神戸・三宮のセンター街で発見し、容疑者らの説明で修君の遺体を見つけたという。県警は23日に司法解剖をして死因を調べる。
朝日新聞
【神戸市西区】6歳児遺体遺棄・祖母監禁事件の場所どこ？犯人ら自宅住所は居住【特定画像】
兵庫県神戸市西区で起きた、6歳児遺体遺棄・祖母監禁事件が起きたのは、
兵庫県神戸市西区玉津町居住(たまつちょう いすみ) 270-1
「西神グリーンハイツ」です。
JR西明石駅から北東へ約4km、国道175号が南北に通るエリアで、近くにはホームセンターなどもあります。
玉津町については、安い分譲住宅や賃貸物件が多いエリアで転入者も多く、昔から「治安が悪い」といわれているようです。
【神戸市西区】6歳児遺体遺棄・祖母監禁事件の場所 犯人ら自宅の間取りは？
犯行現場となった「西神グリーンハイツ」は、
今回の被害者となった祖母(57)、孫の男児(6)、
そして容疑者となった4きょうだい、
合わせて6人の家族が住んでいたタウンハウス型の住宅です。
タウンハウスとはマンションやアパートのような集合住宅の一種。
簡単に言うと「隣の住戸と壁がつながっている戸建て風の住宅」
部屋の中に階段を有していて、ほとんどが2～3階建ての低層住宅。
出典：suumo
内階段の画像はありましたが、間取り図は検索してみましたが見つからず、
築35年、3DK/75.88m²
という情報だけはありました。
3DK/75.88m²は、6人で住むには少し狭いかなと思いますが、どのような生活をしていたのでしょうか。
▼部屋内の階段の画像。
出典：ライフルホームズ
この写真を見ると、2階に和室があったようですね。
【神戸市西区】6歳男児遺体遺棄の場所は？
自宅より直線距離で800mほど離れた地点の草むらから、穂坂沙喜容疑者の長男・修（なお）君（6）の遺体が見つかったとのことですが、
▼報道による遺体遺棄現場の映像
出典：カンテレ
恐らく、この辺りに遺棄されたのではないかと考えられます。
▼該当場所のストリートビュー
この地点は、自宅より徒歩経路で1kmほど離れています。
どのルートを歩いても、環状線を横断するなど人目につきやすい経路をたどることになります。
▼スーツケースを引いて歩く4人。
神戸市西区の草むらで穂坂修君（６）の遺体が見つかった事件で、自宅付近の防犯カメラには１９日夕、４人連れがスーツケースを引いて、草むらの方に向かって運ぶ様子が映っていました。
— 時事通信映像ニュース (@jiji_images) June 25, 2023
記事→https://t.co/3S1ZQrgz72 pic.twitter.com/5GlEOPXseQ
どのような経緯があったか分かりませんが、実の子であり、きょうだいにとっては甥でもある男の子の遺体を放置したという事実が本当に理解できません。
男児のことを思うと胸が痛みます。
【神戸市西区】監禁・暴行された祖母が発見された場所は？
また、祖母(57)は今年の3月頃から約3か月間、監禁・暴行の被害にあっていましたが、容疑者である子供達が外出した隙に自宅を脱出しています。
20日夜、祖母(57)は神戸市垂水区内で、けがをした状態で車いすに乗っているが保護されました。
監禁されていた自宅がある神戸市西区から、試しに区界にあるスーパーに行くと仮定して距離などを計ってみると、大体7km。
徒歩で1時間30分かかる距離になります。
祖母(57)が車いすに乗っていた状態だったということは、
何か交通機関に乗って1人で垂水区に来たということなのでしょうか。
助けを求めるだけだったら、自宅近くでも良かった気がしますが、垂水区まで行かなくてはいけない理由が何かあったのでしょうか。
謎の多い事件なので気になることも多いですが、こちらも違和感がありますね。
【追記】
大地容疑者の元同級生より、幼少期に大地容疑者らきょうだいが母親から激しい虐待を受けていたという証言がありました。
この証言の中で「大地容疑者が中学校1年生まで、穂坂一家は本多聞に住んでいた」とあります。
本多聞とは「神戸市垂水区本多聞」だと思われますが、もしかしたらかつて近所に住んでいた誰かに助けを求めに行ったなど、目的を持って垂水区に向かった可能性が感じられます。
虐待の連鎖を考える
また、虐待の連鎖について別記事で私見を述べていたのですが、続報で「容疑者4人は知的障害がある可能性が高い」ことも明らかになってきました。
どの国でも、虐待を受けた子どもが虐待をする親になる確率は、ほぼ７割との数字もあります。(参考：日本こども支援協会)
ただでさえ虐待された幼少期を持つ人は、それ以外の子育てを知らないので自分の子供にも虐待をしてしまうという「虐待の連鎖」がある中に、
知的障害や発達障害などがあればより健全な子育ては難しくなります。
【追記】
穂坂沙喜容疑者の小～中学校の同級生の証言から、虐待やネグレクトを受けていたことや、学習障害で支援学級に通っていたことなど、様々な背景が分かってきました。
母親であるが障害を持っていること(他家族も何かしら障害者認定されている可能性もあり)、一家全員が無職で生活保護を受けているという事実など、客観的に見たら「幼児の育成環境として適していない」と感じると思います。
区もサポートが必要と判断したから妊娠中から関わっていたと思うので、それなら尚更、助けを求める修ちゃんを助けることができたのではないかと悔やまれて仕方がないです。
- 修ちゃんの遺体を近所に遺棄する
- 母親への暴行・監禁、修ちゃんの遺体遺棄の後に繁華街に繰り出して4人で遊べる精神性
など、恐らく「ケーキの切れない非行少年たち」に出てくるような「境界知能」で、善悪の認知が私達とは異なってしまっているのだろうなと感じます。
実際にこのような家族が周囲にいた場合、恐らく筆者はトラブルを懸念して避けてしまうと思います。
しかし、その家庭に子供がいた場合は話は別で、その子の未来は守られるべきです。
犯した罪を追及することは必要ですが、「自分達と同じ常識を持てずに生きてきた人がいる」ことを認識し、罪を犯させない支援として「自分にできることは何か」ということを、とても考えさせられました。
※「ケーキの切れない非行少年たち」は、今ならKindle Unlimitedで無料で読めるようですので、会員の方は是非読んでみてください。未会員の方も、今なら3ヵ月無料のようなので、この機会にどうぞ。
当事者だけでなく、社会全体で負の連鎖を止める努力をしなくてはいけないですね。
どんな背景があるにせよ、我が子を全力で守るはずの母親が、6歳の実の息子の死体遺棄に関わったことは事実です。
母親や周囲の大人たちは幼い子を守って欲しかったと、同じ年の子を持つ母として胸が痛みます。
それで誰かの命が救われるなら、周囲でも何か不安に思うことがあったら臆せずに通報し、反対にもし自分も子供と大喧嘩して通報されても気にしないことにしようと心に誓いました。
亡くなった修(なお)くんのご冥福を心よりお祈りします。
▼幼少期に容疑者らが母親から激しい虐待を受けていたという元同級生証言
▼穂坂沙喜容疑者の顔写真、元同級生や近所の証言、神戸市の会見などをまとめながら事件の背景を考察
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1 件のコメント
神戸市西区に人間のカスが住んでるとはね、信じられない。母親だけでなく同居するきょうだい、男女計４人は人間ではなく、野生の動物ですよ。
ね、母親だけでなく同居するきょうだい、男女計４人は地下組織との関係があると言われている。
拠点は神戸市を中心に２０２０年から活動していた。裏社会とのかかわりがあるのでは。