ハリウッドワールド美容専門学校BBQ死亡事故 教員の罪・学校の責任は?

ハリウッドワールド美容専門学校BBQ死亡事故 学校・教員の罪は?
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福岡県柳川市のハリウッドワールド美容専門学校の学校行事のバーベキューで、1名死亡。原因を作った教員の罪は?

ハリウッドワールド美容専門学校(福岡県柳川市)が5月下旬に校内で開いたバーベキューで火災が起き、1年生の男性4人がやけどを負い、うち1人が今月6日に死亡しました。

火力が弱まったところに男性教員がアルコールを追加したところ爆発的に炎上したことが、火災の原因だと言います。

にわかに信じられない原因ですが、この場合の学校や教員の罪はどうなるのでしょうか。

警察は「業務上過失致死傷容疑」で捜査しているということですが、どのような内容なのでしょうか。

また、アルコール追加投入を指示したのはバーベキューに参加している理事長だったという生徒の証言も出てきました。

詳しく調査・解説します。

▼「アルコール追加投入を指示したのはバーベキューに参加している理事長だった」という生徒の証言を調査・検証した記事

【ハリウッドワールド美容専門学校BBQ死亡事故】詳細

まずは、今回の死亡事故があった状況をまとめてみます。

  • 福岡県柳川市のハリウッドワールド美容専門学校で起きた
  • 2023年5月24日午後1時前に「バーベキューの火が洋服に燃え移った」と学校から119番
  • 学校敷地内の屋外で、全校生徒約470人が参加してバーベキューを行っていた
  • ドラム缶12台に、着火剤や炭のほか、火が付きやすいように手指消毒用アルコールを混ぜていた
  • うち1台の火が消え、男性教員がアルコールを追加したところ爆発的に炎上
  • ドラム缶から生徒4人に燃え移り、重症だった18歳男性が死亡。他の3人は快方に向かっている。

  • 学校は保護者向け文書で「職員の安全ミスで事故を発生させた」と謝罪
  • 男性の死亡を受け、7日に再度謝罪文を出し、同日から臨時休校することを伝えた。
  • 学校はバーベキュー食事会を年4~5回開催。
  • アルコールの使用は今回が初めてだった。
  • 「熱中症や肉の生焼けを防ぐため、短時間でしっかり焼こうとアルコールを使った。命の代償を大きく考えています。申し訳ないでは済まされません」と古賀郁(ふみ)学園長は謝罪。
  • 関係者によると、食事会は救急搬送後も続けられた。
  • 新聞社に情報が寄せられ、事故が明らかになった。

参考:西日本新聞

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【ハリウッドワールド専門学校BBQ死亡事故】問題点

消毒用アルコールの扱い

あまりにもツッコミどころが多すぎて、何から指摘して良いか分かりませんが、

まず一番批判されるべき点は

「火気に手指消毒用アルコールを混ぜてバーベキューをした」

事実でしょう。

小学校で習う理科の知識を持っていたら、このような危険なやり方はできないはずです。

コロナで消毒用アルコールを使い始めた際、それぞれが今一度用法を確認しているものと思っていましたが、逆に常に携帯する身近な存在になってしまったが故、危険性を感じなくなってしまったのでしょうか。

出典:東京消防庁

教員・生徒合わせて500人弱の人がいて、その点に気づいて誰一人改善しなかったことがとても不思議です。

しかし、その指示が理事長によるものだったということなら納得です。

力関係で、誰も指摘できなかったという可能性もありますね。

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火傷をした生徒が緊急搬送された後も続けられたバーベキュー

また、生徒が緊急搬送されたあともバーベキューを続けていたという驚きの証言が。

この辺りからも、学校の日常的な姿勢が垣間見れる気がします。

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ハリウッドワールド美容専門学校BBQ死亡事故 学校・教員の罪は?

それでは、今回のハリウッドワールド美容専門学校BBQ死亡事故による、学校・教員の罪はどうなるでしょうか。

過失により人を死亡させた場合、

刑法210条で規定されている「過失致死罪」

または刑法211条後段で規定されている「重過失致死傷罪」となります。

刑法210条

過失により人を死亡させた者は、5年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金に処する。

刑法211条後段

重大な過失により人を死亡させた者は、5年以下の懲役もしくは禁錮または100万円以下の罰金に処する。

「重大な過失」とはどういうものかについては、下記をご覧ください。

重過失・重大な過失とは、何であるかについて、
東京高裁判決昭和62年10月6日は、

「人の死傷の結果がその具体的な状況下において通常人として容易に予見できたのに、これを怠り、あるいは、結果を予見しながら、その回避の措置をとることが同様容易であつたのに、これを怠ったというような注意義務の懈怠の著しい場合を指すものと解する」と判示しました。

要するに、単なる過失より過失の程度が重いものということだと思います。

重過失致死傷罪は、重大な過失が認められる場合に、過失致死罪や過失傷害罪より重い刑罰を科すものです。

出典:横浜ロード法律事務所

「重大な過失」として「重過失致死傷罪」として起訴された事故としては、

木製ジャングルジムで遊んでいた5歳児が全身火傷で死亡した

  • 東京デザインウィーク火災死亡事故

があります。
(出展者2人を重過失致死傷罪で在宅起訴→その後遺族と和解で請求取り下げ)

重過失に当たるかは事案と社会通念に照らして判断される」とのことですが、

「被告が過失(危険)と認識した上で行っていたか」
「被告が過去にも同様の行為で犯罪を犯していたか」

なども、判断材料になるようです。

アルコールを投入したのは男性教員でも、仮にそれを指示したのが理事長だったと認定されれば、理事長も何らかの罪に問われる可能性もあるでしょう。

着火に不適切で危険性の高いアルコールを用意したという点で、学校側の責任も問われるかもしれません。

この辺りは、非常に判断が難しいところのようですので、警察の調査を待ちたいと思います。

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アルコール引火がどれだけ危険かが分かる映像

アルコール引火がどれだけ危険かが分かる映像がありましたので、共有します。

アルコールを投下したと思われる女性より一番遠くにいたと思われる、画面一番手前の男性に大きな火が飛んでいますね。

4人もの生徒さんがやけどを負ってしまい、うち1名が亡くなってしまった現場の悲惨さが痛いほど伝わりますね。

▼「アルコール追加投入を指示したのはバーベキューに参加している理事長だった」という生徒の証言を調査・検証した記事

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ハリウッドワールド美容専門学校BBQ死亡事故 学校・教員の罪は? あとがき

この事件の一報を受けて「バーベキューにアルコールを使うなんてあり得ない!」と驚きましたが、

今回はたまたま自分に知識があった案件だっただけで、

無知や想像力欠如により、危険な行動をしていることもあるんじゃないかとも思い改めました。

それぞれが気を付けて、二度と同じような事故を起こさないようにしなくてはいけませんね。

18歳という志半ば、若くして亡くなった男性生徒のご冥福を心からお祈りすると共に、

火傷を負った他の生徒さんや、怖い思いをした在校生の皆さんの心と体が一日も早く回復することを願っています。

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