【市川猿之助】両親死因判明も「大量摂取は何錠?なぜ?」疑問の声 過去事例論文から謎調査

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市川猿之助さんのご両親が亡くなった死因が検死の結果、

「向精神薬を大量摂取したことによる中毒死」と発表がありました。

向精神薬は、鎮静剤、精神安定剤、睡眠導入剤などを含む薬剤の総称で一般に広く処方されていることから、

一報を聞いた方々から

「どんだけ飲んだの!?」「70代がそんなに飲めるもの?」

と驚きと疑問の声が挙がっています。

調べてみると、その答えになりそうな学術論文がありました。

「検死における向精神薬の統計的観察」という、

愛媛県警察本部に報告された検死事例のうち,向精神薬を服用していた例を対象にした調査で、

参考になるデータが掲載されていたので、ご紹介していきたいと思います。

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向精神薬とはどんな薬?

まずは、猿之助さんの両親が服用した薬について改めて見てみましょう。

【向精神薬とはどんな薬?】

向精神薬は、鎮静剤、精神安定剤、睡眠導入剤などを含む薬剤の総称で、医薬品としては不安やパニック障害、睡眠障害などの治療に用いられる。

一方、向精神薬は、中枢神経に作用することから依存症が現れる可能性があるなど、乱用により健康被害が発生する恐れがあるため、服用するためには医師の処方せんが必要であり、他人に譲渡したり、譲り渡す目的で所持したりすることは禁止されている。

出典:埼玉県HP

医師の処方は必須ですが幅広く使われている薬で、用法用量を守れば危険度は低いということです。

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学術論文「検死における向精神薬の統計的観察」とは?

今回参考にさせて頂いた学術論文検死における向精神薬の統計的観察は、

愛媛大学や愛媛県警察医会などで構成されたチームが実施した、下記調査がまとめられています。

・2011年10月~2016年12月の約5年間に愛媛県警察本部に報告された検死事例のうち,向精神薬を服用していた733例を対象

・自殺および突然死と思われる検死事例のうち,現場に残されていた薬物,特に向精神薬との関係について検討を試みた

浅野水辺 (愛媛大学大学院医学系研究科/愛媛大学医学部社会・健康領域法医学教授)
村上 光 (愛媛県警察医会)
金子 仁 (愛媛県警察医会)
中西幸三 (愛媛県警察医会)
村上 孝 (NTT西日本松山病院整形外科部長)

参考:日本医事新報社|検死における向精神薬の統計的観察

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1錠だけの服用でも向精神薬で突然死することもある

全体的にものすごく興味深いデータなのですが、

下記文章と表・グラフの内容にとても驚きました。

※自殺のケースは、発見時の状態が首吊りや飛び降りだったりすることから、今回は薬の作用のみで亡くなったと思われる突然死のケースを見ていきます。

2 向精神薬の服薬状況

服薬剤数は,自殺では3剤が最も多く78例,ついで2剤65例,1剤49例,4剤38例等であった。最多服薬は14剤。

突然死では1剤が最も多く132例,ついで2剤111例と漸減し,最多服薬は10剤であった。

総服薬剤数は自殺ではS:288剤,A:188剤,D:165剤,P:212剤の計853剤,突然死ではS:436剤,A:221剤,D:132剤,P:460剤の計1249剤であった。

出典:日本医事新報社|検死における向精神薬の統計的観察

上記から、突然死と思われる456例/733例のうち、ほぼ半数が1~2錠服薬しただけで亡くなっていると読み取れました。

「年齢別では自殺、突然死ともに60歳代にピークがみられた。」とのこと。

自らの意志で自死を決行する人、薬が原因で突然死する人も60代が一番多いというのも、精神的にも肉体的にも老後に差し掛かって、様々な困難に直面する時ですから、納得な気がします。

▼突然死したケースの中では、「睡眠薬」と「抗精神病薬」の飲み合わせをしていた場合が1番多いということですね。

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服用された薬剤ごと一覧(上位20薬剤)はこちら。

※単位は事件発生件数ではなくて服薬剤数です。

全ての表・データ出典:日本医事新報社|検死における向精神薬の統計的観察

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ここまでだけを見ちゃうと「1~2錠飲んだだけでも突然死しちゃうこともあるのか…」と思ってしまいますが、

考察部分を読むと、

「これまでの治療で飲み続けてきた薬剤の副作用が発生して突然死に至っているのではないか?」

と読み取れました。

死因と向精神薬との関係を統計学的に見ると,抗精神病薬や非ベンゾジアゼピン系睡眠薬と突然死との間に有意な関係がある。自殺の原因としては薬剤の副作用と考えるよりも,うつ病や統合失調症の疾患特異性を,また,突然死では統合失調症の治療の際に薬剤の致死的副作用をそれぞれ示唆しているのではないかと考えられる。

出典:日本医事新報社|検死における向精神薬の統計的観察

対象者の罹患病名は事情があって調査していないようですが、何らかの疾患で服用している薬剤により、副作用を引き起こす下地ができていたのではないかと考えているようです。

「自分は向精神薬をたくさん飲んでも元気だった」という方が、

「どんだけ沢山飲んだんだ?」などと疑問の声をあげていますが、

年齢・体質だけでなく、これまでの服用状況や飲み合わせなどでも、致死量が変わるということですね。

愛媛県警本部の管轄内だけでもこの数字なので、

「向精神薬を1~2錠飲んだだけでも突然死するケースは、想像以上に沢山起こっている」

という事は確かなようです。

今回の猿之助さんの件には合致しないかもしれませんが、

薬の服用には注意しないと予期せぬ危険を生むことがあると分かりました。

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【市川猿之助】両親死因判明も「大量摂取は何錠?なぜ?」疑問の声 過去事例論文から謎調査  あとがき

これはあくまでも一般人の筆者が、論文を読んでみた見解です。

データは切り取り方によって様々な見え方になりますので、

是非ご自身で論文を読みに行かれることをおススメします。

全ての表・データ出典:日本医事新報社|検死における向精神薬の統計的観察

▼母・延子さんについての記事。

▼猿之助さんの自宅について

▼猿之助さんの自死に両親が巻き込まれたという考察記事。

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