ABC朝日放送・吉本興業主催で行われている若手料理人のコンテスト番組「CHEF-1グランプリ」
第3回目の開催となる2023年は、地方予選~全国大会へ向けてコンテスト実施中なのですが、
その番組収録中にシェフがセットから転落して骨折したというニュースが。
「CHEF-1グランプリ」を一度も見たことがなかった筆者には、
「料理番組で2mのセットってどんな所から落ちたの?」
という疑問が。
過去開催の映像から、どのようなセットから転落したのか考察・予想したいと思います。
目次
「CHEF-1グランプリ」とはどんな番組?
日本全国から40歳までの若手料理人が集結して、日本一を決める料理バトル番組。
地域を盛り上げ、今後の日本の料理界を背負う次世代のスター料理人を発掘するという主旨。
2021年開始で、今年で3回目の開催になり「シェフNo.1決定戦」と銘打っている。
ABC朝日放送・吉本興業主催、「サントリー・ザ・プレミアム・モルツ」が特別協賛として前面に出ているという共通点からも、
「M–1グランプリの料理人版」
と考えてもらうとイメージが付きやすいと思います。

シェフが転落した2mのセットはどんなものかを考察
このニュースを見たときに真っ先に出た感想が、
「料理番組に2mのセットなんて必要?」
「どんなところから落ちたの?」
だったのですが、筆者と同じ疑問を持った方も多いのではないでしょうか。
どんなセットだったのかを調べてみようと、過去開催の動画を確認して見ました。
「CHEF-1グランプリ」過去開催動画から考える2mのセット
過去開催動画を見てみると、本当にМ-1グランプリに似ているなという印象を受けます。
セットも他のコンテスト番組に比べると比較的豪華に作られています。
▼2021年開催時の初代王者のインタビュー動画
上記の2021年開催時の映像では、
恐らく、暫定的な順位で立たされているのだと思いますが、
下記のようなピラミッド型のセットに出演者が立っている様子もありました。

出典:エントリー受付開始!初代王者が語るCHEF-1グランプリ
一番下から4段上の【1】と書かれた台の前に立っている方の高さは、スタジオの床から2m以上は離れているのではないかと思われます。
危険と言い切れる訳ではないですが、一番上の段は足場の台の面積も小さいので、足を滑らせて転落ということは起こりうるかもしれません。
普通に高所恐怖症だと怖い造りかなと思ってしまいました。
また、こちらは2022年の優勝者インタビューの映像内にあった、優勝者が決定した際のスタジオの様子です。

出典:優勝シェフインタビュー【CHEF-1グランプリ2022】
金の紙吹雪が舞っていて分かりづらいですが、その奥に大型モニターと審査員席があります。
周囲のカメラマンやスタッフさんの背の高さと比べて見ると、出場者が立っている調理台があるステージは、およそ1m以上の高さがあると思われます。
周囲より高いステージが作られるのは、審査員から見やすくするため、また撮影しやすくするために必要なことだと考えますが、
食材を取ったりオーブンの焼き加減を見たりなど、端から端まで動き回る必要があったり、
柵や段差がない構造だと落下しやすい可能性はありますよね。
コンテストに向けて、メニュー考案や試作などを繰り返したことによる疲労で、
足元がふらついた、なんてこともありそうです。
2023年のセットがどのような状態だったか詳細は不明ですが、
過去の状況を見ると「より見やすく→セットの高さを高く」となっていった可能性はありそうです。
NEW【続報追記】セットの詳細判明
セットの詳細について、続報が入りましたので追記します。
4人のシェフが横に並んで結果を待ち、敗れると床が下がる演出になっている。
産経新聞
14日午後1時20分頃、東京都世田谷区のスタジオで準決勝の撮影後、敗れたシェフがいた床が開いていたところへ、勝ち残った男性シェフが足を滑らせて転落し、救急搬送されたという。
バラエティ番組でよくある、このような落ちる演出ですね。
料理対決番組で、また芸人ではないシェフを相手に、
また真剣勝負をして負けた方を落とすというこの演出に疑問を感じますが、
吉本興業主催なので、さもありなんといったところでしょうか。
しかも、敗れたシェフが落ちた際に骨折ではなく、
穴が開いているところに、勝ち残ったシェフが謝って足を滑らせて落ちたという事故。
敗れたシェフが骨折したとしても大変なことですが、
勝ち残ったシェフが骨折・入院していることにより、
今後の番組放送にも大きく関わってきそうですね。
有名番組「料理の鉄人」のセットはどうだった?
「料理対決番組」といえば、言わずと知れた
「料理の鉄人」ですが、
「あの番組では、どのようなセットが組まれていたかな?」と気になって動画を探してみたところ、
料理人は、調理スペースとして平坦なフロアに作られた調理台や食材置き場を自由に動き回って調理していました。
その周囲をコロッセオのようにすり鉢状に設置された席が囲み、観客や審査員が座って鉄人たちの戦いを見守っているという構造です。
鉄人たちの安全を考えられていたかどうかは不明ですが、
料理人の安全と見やすさ・臨場感を兼ね揃えた、
非常に理にかなったセットだったと言えるかもしれません。
▼確認のために見始めたのに、面白さと懐かしさで視聴が止まらない「料理の鉄人」の動画を置いておきます。
余談ですが、料理の鉄人は今見てもすごい面白い番組ですし、鉄人たちの料理の腕はもちろんのこと、魅せる調理過程や、ヒール神田川の存在感、師匠と弟子の関係性なども垣間見れて、エンターテイメントとして至極でしたよね。
福井アナのナレーションも「これがなければ料理の鉄人じゃない」と言っても過言ではないほど、視聴者に深く根ざしている存在感。懐かしい。
陳健一、神田川俊郎、周富徳、審査員の野村監督、
今は亡きその道を究めた達人たちの若かりし頃が見られて、とても有意義な時間でした。
シェフ転落事故「CHEF-1グランプリ」2mのセットはどんなもの?過去開催映像から考察 あとがき
状況の調査や原因究明、安全対策の強化は、今後ABC朝日放送側でなされると思いますが、
勝負の時に転落してしまったシェフの方の悔しさはいかばかりかと。
お店を持っていた場合は、営業補償なども必要になりそうですね。
骨折されたシェフの方の一日も早い回復をお祈りいたします。