天海祐希、松下洸平主演でという豪華な布陣で放送中のドラマ「合理的にあり得ない 上水流涼子の解明」第7話で、「3776」という謎の数字が登場しました。
事件解決後、借金の請求書の「¥3776」という数字を見た途端、
脳裏に「3、7、7、6」と呟く男性の口元が思い出され、しばらくフリーズして動けなくなってしまった上水流涼子。
恐らくこの数字は、上水流涼子が弁護士資格を剥奪されることととなった「依頼人への傷害事件」に深く関わっていると思われます。
原作既読の筆者は、1つの可能性が浮かびました。
- 上水流涼子の脳裏に浮かんだ「3776」の意味は?
- 弁護士資格を剥奪されることととなった「傷害事件」とどう関わってくるの?
この記事では上記を考察していきます。
目次
「合理的にあり得ない 上水流涼子の解明」第7話あらすじ
ある日、久実(白石聖)が作った上水流エージェンシーのアカウント宛に、「誘拐事件を解決してほしい」とメールが届く。
依頼主は、有名なインテリアコーディネーターの石原歩美(酒井若菜)と、夫で経営コンサルタントの啓士(山崎樹範)。
一人娘の星名が誘拐され、身代金の要求はないが、警察に通報したら殺すと脅迫されているという。
そのうえ、家のいたるところに監視カメラが仕掛けられているため、夫婦の行動や会話は犯人に筒抜けらしい。
動物病院のスタッフに扮(ふん)した涼子(天海祐希)と貴山(松下洸平)は、早速、愛犬を診察するフリをして石原家に潜入。
まな娘の無事を祈る歩美と啓士を誘導し、何とか犯人の目が届かない場所を探そうと家中を見て回る。すると、唯一、監視カメラが設置されていない部屋があり…。
そんな中、啓士のスマホに犯人からメールが届き、「イマスグ、ホームパーティーヲシロ」という指令が。わけが分からないまま、犯人の指示に従い石原家に集められたのは、啓士の秘書や歩美の仕事仲間の建築家、さらに、啓士が通う歯科の女性歯科医・白鳥薫(水沢エレナ)に行きつけのスナックのママ、歩美が通うジムのトレーナーなど、性別も年齢もバラバラのメンバー。
さらに全員、この日が初対面だという。犯人の目的を知るため、自らもパーティーに潜入した涼子は、出席者たちに接触。すると、ある人物の行動から、思わぬ事実に気がついてー。
出典:カンテレ「合理的にあり得ない」第7話ストーリー
上水流涼子が「3776」に過剰に反応したのは、この事件解決後の事務所内でのことでした。
上水流涼子の脳裏に浮かんだ「3776」の意味は?
上水流涼子の脳裏に「3776」が浮かんだ時の状況

事件が解決し1500万の報酬が入ったものの、事務所の経済状況は火の車。
それを知らずにストレス発散とブランド物を買い漁って事務所に戻ってきた涼子は、「報酬は全て借金返済に消えるから、ブランド物を返品してきてください」と貴山に咎められる。
「大げさなんだよ」と言いながら借金の請求書の「¥3776」という数字を見た途端、脳裏に「3、7、7、6」と呟く男性の口元が思い出され、しばらく目を見開いて微動だにせず、ゆっくり目を閉じて心を鎮めている様子の涼子。
「大丈夫か?」と心配する貴山と久実に「ショックのあまりフリーズしちゃった!」と明るく誤魔化す涼子。
久実は誤魔化せましたが、貴山は涼子のただならぬ様子に気づいているようでした。
上水流涼子の脳裏に「3776」が浮かんだのか、数字の意味は?
結論から言うと、涼子の脳裏に浮かんできた「3776」という数字は、
後催眠暗示のトリガーとなる数字だったのではないかと考えます。

催眠状態から覚醒した後に、催眠術師や他の人物によって与えられた指示や命令が、被験者の意識に影響を及ぼすことを指す。
催眠術師は催眠状態中に被験者に特定の行動を取るよう指示し、その指示が覚醒後にも効果を持続させることを目指す。
つまり「3776」という数字は、
ちなみに、「催眠術」と「後催眠術暗示」の違いについては、以下の通りです。
催眠術は「催眠状態に入ること自体」を表す広い意味があり、
後催眠暗示は「催眠状態が解けた後に暗示をかけた行動を取らせる催眠術」のことを指すようですね。
催眠術は何のためにかけられた?
「3776」が後催眠暗示のトリガーだったとして、上水流涼子はなぜ後催眠暗示をかけられたのでしょうか。
恐らく、上水流涼子の弁護士資格剝奪を目的に、
「3776」という数字を耳にしたら「目の前にいる人間を殴る」
という後催眠暗示をかけられたのだと思われます。
なぜ催眠術だと考えるのか
それは原作での下記内容が根拠です。
- 上水流涼子が弁護士資格を剝奪されたきっかけとなった傷害事件は、後催眠暗示によって引き起こされていた。
- 傷害事件の首謀者は諫間で、殴られた依頼人はグルだった。
- 業務不振の中でも事業拡大に舵を切って長男を社長に据えたいと画策する諫間は、事業縮小して会社立て直しを推進する上水流が邪魔になり、傷害事件をでっち上げて顧問弁護から外した。
▼原作本はこちら。
因縁の相手である諫間が首謀者だったことに驚きはあまりありませんでしたが、
実は原作では、後催眠暗示をかけた施術師が「貴山伸彦」であり、この件がきっかけで2人がバディーを組むようになりました。
金で雇われただけで詳細を知らなかったとはいえ、上水流の失職に責任を感じて、貴山は上水流の事務所で働くことになったんですね。
既にドラマでの出会いのきっかけは「貴山が探していた猫が上水流の車のボンネットに入り込んだ」という設定に変わっているので、上水流の傷害事件には関わってこないとは思いますが、
ドラマ内で上水流が思い出した「男性が数字を呟く様子」も抑揚を抑えたゆっくりとした口調で、催眠術師のそれを彷彿させます。
この点からも、催眠術暗示は引き継がれていると感じます。
【考察】合理的にあり得ない 謎の数字「3776」とは?傷害事件の引き金か あとがき
【筆者考察の内容】
- 上水流涼子の脳裏に浮かんだ「3776」は
→後催眠暗示のトリガー(引き金)となる数字 - 弁護士資格を剥奪されることととなった「傷害事件」とどう関わってくるの?
→上水流に「3776という数字を聞いたら目の前の人を殴る」という後催眠暗示をかけ、依頼人を殴らせて弁護士資格を剝奪することが目的 - 傷害事件を仕組んだ首謀者は?
→恐らく原作と同じ諫間だと考えるが、ドラマ独自の改変もありそう。
どんな改変が行われて、傷害事件の真相がどうなっているのか、非常に楽しみです。